【実話怪談】自殺した夫は生きていた!?『自殺した夫』 (2/2)

実話怪談
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2018/07/02
怪談
新作マジックの試作品が完成します。夫はいち早く妻に見せてあげたい思いから試作段階のマジックを翌日披露することを決めます。マジックの舞台を整えるため、妻には会社を休むことを伏せます。一世一代のマジックを披露し、妻の驚く顔を見たかったのです。

翌朝、夫は会社に行くと言って外出し、妻が家を空けるのを待ちます。お昼に妻が買い物に出かけるのを見計らって、夫は裏口からこっそり侵入し、マジックの仕掛けを施します。

数時間後、買い物から帰った妻は、会社に行ったはずの夫がリビングで首を吊って死んでいる光景を目撃します。現実を受け入れられない彼女は夫に声をかけようと近づこうとします。すると、思いもよらぬ出来事が起こります。

「どうだ、驚いたかい!これは僕の新作マジックだよ。すごいだろ!」

死んだと思っていた夫は生きていたのです。これが夫の考えた新作のマジックでした。首つり自殺に見せかけて、服の下から胴体に別の縄で縛って宙に浮くよう仕掛けが施されていました。相手からは、首を吊って死んでいるように見えるマジックだったのです。

夫は喜びながらマジックの説明をしますが、妻の容態は急変します。胸を押さえながら苦しみだし、その場に倒れます。死んだ夫が生きていたという状況が心臓に負担をかけてしまったのです。妻は新鮮な驚きどころか、そのまま絶命します。

夫は救急車を呼ぼうとしますが、縄が邪魔でなかなか解けません。妻を助けたい思いが焦り、自分の命綱である胴体の縄を先にほどいてしまいます。

その時、まだ首の縄は解かれいなかったので、全体重が一気に首に圧し掛かりました。夫は首を吊って本当に死んでしまったのです。

近所の人の通報で警察官が到着します。そこには絶命した妻を目の前に、首を吊った夫の姿がありました。
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