ジャンヌ・ダルクの戦友は殺人鬼!?子供を狙う錬金術師 (2/2)

黒魔術 ジャンヌ・ダルク 錬金術師 ジル・ド・レ 英雄
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2018/07/10
超常現象・怪奇事件

黒魔術師

1430年のコンピエーニュ包囲戦は、フランスとイングランド側のブルゴーニュ連合軍の戦いでした。最終的にはフランスの勝利に終わりましたが、ジャンヌ・ダルクがブルゴーニュ側に捕らえられます。それを知ったジルはジャンヌを助けようとしますが、時すでに遅く、彼女は処刑されます。

ジャンヌ・ダルクの死が彼に精神的ショックを与えます。それまでの生活は一変し、自堕落な荒んだ生活をするようになりました。城内に引きこもり、豪華絢爛な教会を建てさせたり、湯水のごとく浪費するようになります。遂には、錬金術に手を染めるようになったのです。

錬金術は金属を黄金に変成させたり、人間に永遠の命をもたらす秘術として扱われていました。その魅力に取りつかれたジルは大金をはたいて研究に没頭します。その噂を聞きつけたイタリアの司祭フランソワ・プレラーティは、ジルに怪しげな魔術を教え込むようになります。

フランソワは悪魔を召喚できる黒魔術の使い手としてジルに近づきます。錬金術の成功には黒魔術が欠かせないことを彼に吹き込んだのでしょう。彼は黒魔術の儀式に幼い少年が必要などとジルに告げます。正気を失っていたジルは、フランソワの言葉を鵜呑みにし、城下の子供たちを拉致し始めます。

手下を使って集められた子供たちは虐殺されます。その数は、800から1000人ともいわれています。結局、フランソワが助言した錬金術に必要な子供の生贄も、自身の快楽を得るためのものでした。フランソワの犯罪に手を貸すまで落ちぶれてしまったジルは、金も名誉もすべてを失いました。

処刑

すべてを失ったジルに領地を治めることはできません。ジルの領地を狙う者が買収工作などのいざこざを起こします。その間に、少年たちの行方不明事件が相次いだためジルに容疑が掛かるなど問題が続発します。そこでジルは、昔祖父が行ったのと同じように、相手側を誘拐で脅すことを思いつきます。

しかし結局、相手側を拉致・監禁したことから逮捕され、ジルの悪事は表に出てしまいます。裁判ですべてを告白したジルは懺悔し、裁判官に許しを請いますが、許されることなく絞首刑に処せられます。

ジャンヌ・ダルクと共に国を救っていた時がジルにとって幸福な時間だったのかもしれません。
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