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2018/07/11
スピリチュアル
宗教 夢をかなえるゾウ ガネーシャ シヴァ
2007年に水野敬也著書の『夢をかなえるゾウ』が出版されて話題になりました。平凡なサラリーマンが神様を名乗るガネーシャの指南を受けて人生を好転させるストーリーです。『夢をかなえるゾウ』はシリーズ化され大ベストセラーとなりました。

今回紹介するのは、主人公にアドバイスする謎の神様ガネーシャです。太鼓腹の人間の胴体を持っていながら頭部は象で、片方の牙が折れているのが特徴です。商売や知恵の神様、また障害を取り去ってくれる有難いご利益があるとされています。

ガネーシャは、ヒンドゥー教で最も影響力を持つ神様のシヴァと女神のパールヴァティーの息子です。神話ではガネーシャにまつわるエピソードがいくつかあります。その中には、象の頭部を添えられた物語も存在します。最も有名な話では、ガネーシャの父親シヴァが原因とされています。

シヴァが家を留守にしている間に、女神パールヴァティーが子供を造ろうと思い立ちます。自身の身体を洗って垢を取り出し、それを形作って命を吹き込んだのがガネーシャです。

パールヴァティーは生まれたガネーシャに、部屋の見張り番をするように命令します。その後に、シヴァが家に帰宅するのですが、見ず知らずのガネーシャが、パールヴァティーの部屋に行くのを拒もうとします。何も知らないシヴァにとってガネーシャは邪魔な存在でした。

ガネーシャからしてみれば、母の言いつけ通りに部屋を守っていただけでしたが、それが父とは知らず追い返そうとしたのです。怒ったシヴァはガネーシャの首を斬り落とします。パールヴァティーが気づいた時にはガネーシャは死んでおり、彼女はシヴァに蘇らせるように迫ります。

そこでシヴァは代わりの頭を探しに行き、はじめに見つけたのが象の頭部だったのです。その頭を取り付けるとガネーシャは蘇ったといわれます。また別の伝承ではガネーシャ誕生の際に、破壊の神の呪いによって頭部を失い、代わりに象の首が添えられたという話もあります。

ちなみにガネーシャの片方の牙が折れている神話も諸説存在し、その最も有名な話はインドの伝説の聖仙(仙人)ヴィヤーサが関係しています。ヴィヤーサは文字が書けないためガネーシャに口述筆記を頼みます。文字を書くのに牙が邪魔になるため自ら片方の牙を折って執筆したと、伝承にはあります。

現在、インドではガネーシャは現世利益をもたらす神として崇められ、「富の神様」として人気を博しています。また障害を取り除く神様として知られています。あらゆる障害や困難に立ち向かった姿から人々は感銘を受けているのかもしれません。
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