【実話怪談】夏祭りの淡い思い出!初恋の人はすでに死んでいました! (2/2)

実話怪談
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2018/07/11
怪談
夏祭りがはじまりました。私は友達と一緒に会場に入ったのですが、あまりの人の賑わいではぐれてしまいます。困っていると彼女が私を見つけて声をかけてくれました。友達の行方も気になりましたが、折角なので彼女と夏祭りを楽しもうとしました。

私と彼女は楽しい時間を過ごします。それは私にとっても彼女にとってもかけがえのない時間でした。夜も深くなり、祭りも終わりに近づいた頃、惜しむように我々は別れました。その時の彼女はいつまでも私の後ろ姿を眺めていました。まるでもう二度と会えないような悲しい顔をしていました。

夏休みも終わったある日、私は彼女の正体を偶然知ってしまいます。授業でこの村の歴史を学ぶという授業の一環から、古くから村にいるお年寄りの話を聞く機会がありました。

その老人は昔この村で起こったある事件を話します。戦後間もない頃に一人の少女が川沿いで足を滑らせ川に落ち、溺れ死んだ事件があったといいます。

その少女は我々と同じ年齢でこの世を去ったといいます。恐怖のあまり助けを求めることもできず、彼女は翌日に川の下流で遺体で発見されたそうです。

老人はおもむろに古いアルバムを取り出してページをめくります。そこには私を助けてくれたあの少女が写真に写っていたのです。

あの夏に現れた彼女は幽霊だったかもしれません。しかし、私の中では忘れることのできない夏の思い出として今も心の中で生き続いています。
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