それは人形じゃない人間だ!!殺人ピエロから生まれた恐怖の都市伝説!!

アメリカ 実話怪談
1,121 views
2018/07/13
都市伝説
アメリカで平凡に暮らす家族の話です。

裕福な一軒家に暮らす夫婦には5歳になる愛娘が1人いました。娘は夫婦に可愛がられて育ちます。両親は娘のためならば何でも買い与える子煩悩ぶりでした。

ある時、新婚の時のように2人だけでデートをしたいと思った夫婦は、夜に娘の面倒をみてくれるベビーシッターを1日だけ雇うことにしました。

当日、女性のベビーシッターが家にやってきます。2人は夜0時を回ったあたりで帰宅するので、その前に子供を寝かしつけてほしいと頼みます。彼女はそれを承諾し、安心した夫婦は子供を預けて外出します。ベビーシッターと子供は、その日家の中で過ごします。

夜になると遊び疲れた子供は眠そうな仕草をします。ベビーシッターは子供を寝かしつける時間だと思い、2階の子供部屋のベットまで連れていきます。はじめて入る子供部屋には、大量のぬいぐるみが山のように積んであります。

そこに一体だけ奇妙なぬいぐるみがありました。それは巨大なピエロのぬいぐるみで、他のぬいぐるみの山の中に埋もれていたのです。ピエロの顔は、ぬいぐるみの山の隙間から不気味な笑みを浮かべていました。
ベビーシッターは、部屋を覆うほどの大量の人形に圧倒されながらも、ピエロの人形だけはあきらかな不自然さを感じました。部屋を覆うほどの大量の人形は、動物や乗り物など種類は豊富でしたが、小ぶりで両手に納まる程度の大きさでした。しかし、ピエロの人形だけは桁外れに大きかったのです。

娘はピエロの人形を見て興奮します。

「すごい!これお姉ちゃんが持ってきてくれたんだね。ありがとう!」

「この人形、前から部屋にあったんじゃないの?」

「違うよ!はじめてだよ!」

ベビーシッターは、両親が子供を驚かせるため、子供部屋に密かに置いたぬいぐるみ、と考えますが、そんな報告は受けていません。

その時、電話のベルが鳴り出します。彼女は子供部屋に置いてある電話の子機で対応します。電話の相手は依頼主の主人でした。子供が寝たのを確かめるために連絡を入れたのです。

ベビーシッターは子供を寝かしつけているところだと伝えます。主人は安心したようですが、彼女は何か違和感を覚えます。

「失礼ですが・・・子供部屋の巨大なピエロの人形を、お子さんは見たことないというのですが・・・」

彼女がピエロの件を伝えると電話越しの主人は慌てふためきます。

「すぐそこから逃げるんだ!子供と一緒に隣家に逃げ込むんだ!」

ベビーシッターは何が起こったのかわからないまま呆然とします。すると主人はこう叫びます。

「うちにピエロの人形は無い!逃げるんだ!!」

それはピエロの恰好をして家に忍び込んだ侵入者だったのです。

この都市伝説は1970年代のアメリカを震撼させた殺人鬼ジョン・ゲイシーがモデルといわれています。ジョン・ゲイシーはピエロの恰好をして油断させ、罪もない子供たちを次々に殺した連続殺人犯です。この異様な殺人スタイルに人々は「キラー・クラウン」と呼びました。

この話は、子供ばかりを狙う殺人鬼の恐怖から生まれた都市伝説です。この話には、ベビーシッターと子供が隣家に助けを求めて助かる話と、電話越しの主人の耳にベビーシッターの叫びを聴いて終わる話の、2つのパターンがあります。

ジョン・ゲイシーは死刑となり、この世にいませんが、彼の残した恐怖が消えることはないようです。