イギリスの大スキャンダルはもみ消された!?秘密結社地獄の火クラブ

イギリス 悪魔崇拝 秘密結社 スキャンダル 地獄の火クラブ
1,116 views
2018/07/23
都市伝説
18世紀のイギリスで秘密結社「地獄の火クラブ」が創設されます。主催者は、イギリスの政治家でもあったフランシス・ダッシュウッド氏でした。地獄の火クラブは悪魔崇拝や黒ミサなどの反キリスト教的な教義を持った秘密結社とされていましたが、実態は欲望と快楽を求める社交クラブでした。

今回はイギリスで密かに開催されていた地獄の火クラブについて紹介します。

フランシス・ダッシュウッド

フランシス・ダッシュウッド氏は、イギリス・バッキンガムシャー州の上流貴族の子として生まれた大富豪です。若い頃より、なに不自由のない家庭に育ちます。頻繁にヨーロッパ旅行をするなど、自堕落な放蕩生活を送っていました。ダッシュウッド氏はボンボンの息子でした。

そんなダッシュウッド氏が力を注いでいたのが、社交クラブの運営でした。若手政治家から有望な芸術家などを囲った社交クラブをいくつも運営します。当時のイギリスの社交界でも、こうした親交を結ぶことは政治活動の一環として重要視されていたのです。

いくつもの社交クラブを運営する中で、彼はいつしか普通の社交クラブに飽き始めていました。もっと刺激的で謎めいた社交クラブの運営を考え始めるようになります。1753年、彼は通常の社交クラブとは違う秘密結社「地獄の火クラブ」を創設するまでに至ります。

地獄の火クラブ

ダッシュウッド氏は友人から廃墟となった修道院を譲り受けます。そこを自分の理想とする秘密クラブを設立するため、大掛かりな改装に取り掛かりました。それはかつての修道院とは比べ物にならない豪華絢爛さであり、また修道院とは思えない施しを行いました。

修道院の建物はすべて中世風に改装され、室内はエロティックな絵画や装飾に溢れ、また庭園にはギリシャ神話の神々の彫刻が卑猥なポーズで連立されていたのです。さらにクラブでは、有力者を集めた乱交や売春などが日夜行われました。修道院はダッシュウッド氏の快楽の楽園に作り替えられたのです。

地獄の火クラブは表向きは、悪魔サタンを信仰する悪魔崇拝の秘密結社とされていましたが、実態は悪魔を讃える宗教的儀式「黒ミサ」とは名ばかりの、乱交や売春を行っていました。修道女と呼ばれた女性たちは、娼婦やそれを望む女性たちで構成されており、誰も本気で悪魔を崇拝していなかったのです。

スキャンダル

このような社交クラブの運営を運営していたことはすぐに世間に知られます。地獄の火クラブはスキャンダルとなり、解散を余儀なくされ、ダッシュウッド氏も身を隠さなければならなくなりました。

しかし、イギリス貴族であるダッシュウッド氏のスキャンダルはすぐにもみ消され、地獄の火クラブの実態調査をまとめた書類等もすべて焼却されてと言われています。クラブの実態は不明となり、闇に葬られたことになります。

ただし、主催者だったダッシュウッド氏の詳細はわかりませんが、修道院を手放した後は自身の領地に、引きこもりのように身を隠し、健康を害して亡くなったと伝わっています。

ちなみに、地獄の火クラブの発覚後に、スキャンダルがもみ消された背景には、当時の有力政治家も出入りしていたとされ、世間に公表されるのを恐れたためともいわれています。