カメラを止め!!ストーカーは身近にいるかもしれないから・・・!!

実話怪談
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2018/08/09
怪談
一人暮らしをする女子大生の彼女には悩みがありました。彼女は大学が終わるとその足ですぐアルバイトに出かけ、帰宅するのはほぼ毎日深夜という生活を送っていました。彼女が家に帰宅すると、いつも部屋の中で違和感のようなものを感じていました。

机の位置が微妙に動いていたり、朝ゴミ箱に捨てたと思っていた物が無くなっていたりなど奇妙な現象が続きました。彼女は疲れから記憶違いをしているものだとばかり思っていましたが、さすがに違和感に気付くようになりました。

彼女は大学の男友達に相談します。するとストーカーや変質者の類いかもしれないと言われました。そこで、男友達は彼女の部屋に隠しカメラで昼の部屋の様子を撮影するようにアドバイスします。

彼女はその友人に頼み込んで、カメラを購入してもらい、また部屋に設置してもらうように頼み込みました。数日後、男友達は特殊な隠しカメラを持ってはじめて彼女の部屋に入って、部屋の隅にカメラを取り付けます。

そこでちょっとしたトラブルが起こりました。その男友達が誤って指を怪我してしまいます。彼は咄嗟に引き出しから薬箱を取り出して処置します。彼女も怪我までさせて申し訳ないと思ってました。その後、無事カメラの設置は終わり、男友達は帰っていきました。
その翌日の昼間、いつもなら講義の後にアルバイトに出かけるところですが、この日は男友達を再び呼んで撮影された映像を確認することにしました。彼女は機械音痴だったため、再生の操作すらもままならなかったのです。

録画された隠しカメラを彼女の部屋で2人で見ていました。彼女の外出後に映っていたのは、知らない男が彼女の部屋に入り、引き出しやごみ箱を漁る姿でした。知らない男が部屋に勝手に上がり込んで、彼女の私物を物色していたのです。彼女は恐怖に震えます。

映像がさらに進むと、男は部屋のクローゼットの中に入ります。男がクローゼットで彼女の私物を漁っていると、鍵の開く音が聞こえてきます。男は慌ててクローゼットを閉め、そのまま中に入ってしまいます。そこへ登場したのは彼女と男友達でした。

男友達は、カメラの映像を切ると、勢いよくクローゼットを開けて中に入っていた侵入者の男を取り押さえます。男は暴れることなく観念した様子でした。彼女はすぐに警察に連絡します。

「ありがとう。私一人だったらどうなっていたかわからなかったよ」

「無事で何よりだよ。君が無事でホント良かった」

「あなたのような最高の友達を持ってよかった」

警察が来るまで2人は談笑していました。恐怖から開放された彼女にも笑顔が戻っていました。

「友達・・・お前ら恋人じゃないのか?」

すると、侵入者の男が彼女に話しかけてきます。聞けば、この男は彼女に好意はあったが、どうすることもできず、このようなストーカー行為に走ったと語ります。しかしそれは、彼女に彼氏がいたことに腹が立ったというものでした。

彼女は男の話に呆然とします。彼女と男友達はそうした関係はなく、また彼女も恋人はいません。

「だってお前、彼女の部屋にいつも出入りしてたじゃないか」

その言葉に彼女は愕然とします。そしてすべてを理解しました。男友達がはじめて彼女の部屋に訪れたにも拘わらず、薬箱の場所がわかったのは男友達もまた彼女の居ない間に部屋を無断で物色していたストーカーだったのです。

彼女の顔色は青ざめますが、男友達はただ黙って彼女に笑顔を送り続けていました。パトカーのサイレンの音が近づいてきます。