だからやめろって言ったのに!!行方不明となった友人の心霊体験!?

実話怪談
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2018/08/16
怪談
高校時代の僕はそれほど学校で問題を抱えているわけではなかったが、よく不良仲間と連んでいました。学校の成績も上位で、親や先生からも頼りにされていました。

僕が連んでいたのは、学校では札付きの悪として知られていたAを中心とした不良グループでした。Aは、先生とは日常的に喧嘩をし、他校を巻き込んだ騒動を起こすなど、問題児として扱われていました。

そんな僕とAは幼い頃から遊んでいたので仲の良い関係でした。僕はAのことをよくわかっているので、彼が大人たちに反抗的な態度を取だけと理解していました。

ある年の夏休みに、Aが肝試しを決行するという話が持ち上がります。場所は僕らの町にある小さな神社でした。その神社は森の奥深くに祠があるだけで、管理人が近所の宿舎で待機しているだけの粗末なものでした。

Aはこの場所で肝試しの計画を立てます。単純に、森の入り口から数百メートル先の祠まで行って、幽霊が見えるかどうかというありふれたものでした。僕はAに誘われるがまま決行の夜を迎えます。

祠のある森の入り口で、Aと不良グループの男女、そして僕の合計4人が集まりました。時間は深夜を回り、生暖かい空気が辺りに漂い、晴れた空でした。

さっそく4人で祠の場所まで肝試しを行おうとした、まさにその時です。僕の全身にただならぬ悪寒が駆け巡ります。それは祠に近づいてはいけない警告のようなものでした。
僕はAに肝試しの中止を促しますが、Aや他の2人は僕の言うことを聞こうとしません。それどころか、怖がる私を見て落胆する素振りまでみせます。

Aは僕を落ち着かせると、3人で肝試しを行うからここで待機するようにと言って、祠のある場所へと歩き出します。Aのあとに続くように、2人も向かいます。

私は1人で森の入り口で彼らが戻ってくるのを待ちました。しかし、1時間経っても2時間経っても戻ってくる気配はありません。ここから祠まで往復でも1時間はかからず、また祠の周辺を歩き回ってもそれほど時間を使うようなところはありません。

遂に夜が明けるまで僕は彼らを待ち続けますが、戻ってくることはありませんでした。僕は、3人がそのまま帰ってしまったと思い、家に帰ることにしました。

しかしその日、事態は急変します。朝、管理人が祠の見回りに出ると、2人の遺体が発見されます。それは、あの不良グループの男女2人の遺体でした。

僕は、昨夜の事情を警察に説明するため、警察の人にすべてを話しました。また警察の話によると、2人の死因は心臓発作ということでした。驚くべきことに2人の遺体は白髪だったといいます。

警察の話に納得しない僕でしたが、事実2体の遺体はあの男女で間違いなく、死因の結果も誤りのない確実なものでした。そして、肝心のAですが、彼の姿も遺体も祠周辺にはありませんでした。

それどころか、Aの生存すらわからない状態でした。彼はあの夜の森の中で忽然と消えてしまったのです。Aの行方はわからなくなり、警察も捜査に乗り出しますが、発見されることはありませんでした。

事件から半年近くが経った頃です。僕は普段通りに学校に通っていました。事件後いろいろとあり、僕の周りをうろつく人間もいました。学校も対応に追われ、精神的に追い詰められた出来事もありました。僕を追い回す人もいましたが、事件が風化すると、そのような輩はいなくなりました。

ところがある日の帰り道、僕を後ろからつけ回す人間がまた現れたのです。そいつは僕が振り返ろうとすると正体を隠すように身を隠し、僕を追ってくるのです。

さすがに腹が立った僕は、先回りして待ち伏せしようとしました。僕は曲がり角に隠れ、追ってきた相手の前に飛び出したのです。その時、僕は自分の目を疑いました。

その相手は、ボロボロに破れた服装で、髪は伸びっぱなしの白髪、全身は黒く汚れて異臭まで放った姿でした。まるで肌に艶のない老人のようでした。しかし、僕にはそれがAだとわかりました。

僕はあまりの出来事に声も出せず、変わり果てたAの姿に唖然とするばかりでした。どちらも動かない状態が続きますが、Aが一言だけ僕に向かって言います。

「おまえは正しかった」

そう言うとAは後ろを振り返って全速力で走り去っていきます。その後、僕も僕の周辺の人間も、誰もAの姿を見た者はいません。