蠅の王ベルゼブブ!?ソロモン王やイエス・キリストと戦った悪魔!!

悪魔 イエス・キリスト ベルゼブブ 蠅の王 ソロモン王
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2018/08/24
スピリチュアル

ベルゼブブ

旧約聖書と新約聖書に登場し、またその後の人間界に度々混乱を起こしとされる悪魔ベルゼブブ。この悪魔は地獄のサタンに次ぐ力を持った悪魔と知られていますが、その容姿は醜い巨大な蠅と伝わっています。

一説にはヘブライ語のベルゼブル「気高い神」が転化してベルゼブブ「糞山の神」という意味に置き換わったとされています。本来ベルゼブルは、カナンの地に住むペリシテ人にとって豊穣を司る神でしたが、その地に入植してきたヘブライ人によって邪教神へと変化したとも言われます。

ヘブライ人たちは、のちのユダヤ教を確立して旧約聖書を編みます。ユダヤ教は一神教であるため、他の神の存在は許されませんでした。そのため他民族の神を悪魔という形で伝え、ベルゼブルをベルゼブブと転化したのかもしれません。

ベルゼブブは豊穣を司る神から悪魔信仰を誘惑する悪魔と化します。また人間の聖職者に性的欲望を促し、争いや嫉妬心を植え付ける悪魔となります。そして、いつしかベルゼブブは「蠅の王」と呼ばれるようになります。

ソロモン王

紀元前1000年頃、古代イスラエルを統治していた三代目のソロモン王とベルゼブブにまつわる伝説が、旧約聖書に記されています。

ソロモン王はエルサレムに神殿を建設するため、ベルゼブブをはじめ数多くの悪魔を召喚させます。ソロモン王は魔法の指輪を持っていたことから悪魔を自由に召喚させ、従わせる力がありました。

この魔法の指輪に目を付けたベルゼブブと他の悪魔たちは、ソロモン王を挑発し、指輪を奪い取ることに成功します。ベルゼブブは指輪を海に捨て、ソロモン王は悪魔を操る力を失ってしまいます。

しかし、奇跡的に指輪はソロモン王のもとに戻ります。指輪の力が戻ったソロモン王は、悪事を働いたベルゼブブを封印します。

ソロモン王とベルゼブブにまつわる伝説は他にもあります。捕らえられたベルゼブブは、ソロモン王に天国の秘密を暴露しますが、ソロモン王はそれを信じませんでした。このエピソードから、天国の秘密を知るベルゼブブは、悪魔ではなく堕天使とする見方もあるようです。

イエス・キリスト

イエス・キリストが登場するのは新約聖書からです。新約聖書に描かれているイエスの伝説にもベルゼブブは登場します。それはイエスが悪魔を追い払う奇跡を行ったのにもかかわらず、律法者はそれを信じませんでした。

その律法者は、その奇跡は悪魔ベルゼブブの力を借りたに違いない、という疑惑をイエスに問います。イエスこそが悪魔に憑りつかれていると述べたのです。

それに対してイエスは、悪魔が悪魔を追い払えようか、内輪もめして争えば滅びるだろう、と説きます。イエスは、聖霊によって悪魔を追い出したのだと反論したのです。

また新約聖書外伝なる書物によれば、ベルゼブブがイエスを冥府に閉じ込めようとするが、失敗したと記されています。このような伝説から、ベルゼブブはキリスト教にとっても敵対する悪魔として描かれるようになります。

その後、ヨーロッパ中世にもベルゼブブは人間を唆す悪魔として現れたという事例がいくつか報告されています。十六世紀、フランス北西部に住むニコール・オブリーという女性に悪魔が憑りつき、教会のジョン・ルボー司教が悪魔祓いを行ったという記録が残されています。その悪魔こそベルゼブブであったとされています。

また十七世紀にも、修道女たちに悪魔が憑りつくという事件が発生しました。その悪魔の正体もベルゼブブとされています。

ソロモン王からイエス・キリスト、そして中世の時代にも登場したベルゼブブは、人間と深く関わりのある悪魔といえるでしょう。二十一世紀の現代でも、ベルゼブブは人間に牙を剥いて襲い掛かってくるかもしれません。

参考サイト:
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