人間の生死に月が関係している!?死を司る堕天使サリエル

天使 魔術 サリエル 邪眼
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2018/08/28
スピリチュアル
サリエルの名は「神の命令」の意味があり、神に許された十二人の大天使のひとりとして数えられています。神の意志を執行する司令官の役目を担っており、忠誠心の強い天使です。そんな大天使が神から託された重大な任務が、霊魂の看守です。

死者の看守

サリエルの任務の一つが、死者の霊魂を天国か地獄へ導くことです。死を拒む者、死を受け入れられない者たちの霊魂をなだめ、見守る役目です。時には、死者を脅したり、騙したりして導くため、死を司る天使として恐れられてもいます。

しかし、それは罪に誘おうとする者たちから死者を守り、安全に天国・地獄に送り届けようとする優しさからです。一説にはサリエルは医療の能力に秀でており、癒しを与える天使とされ、決して不吉なイメージだけの天使ではありません。

堕天使

不吉なイメージをサリエルに与えた理由は、月にあります。人類が文明を築く遥か昔の古代人にとって月は恐怖の対象でした。夜の闇を支配し、満ち欠けする月に、古代人は破壊や創造など、生物の宿命を司るものと捉えていました。

古代人にとって月は、人間の生死を支配する恐ろしいものでした。人間の霊魂は月に保管され、誕生と共に月から霊魂が与えられ、死を迎えると霊魂は月に還ると信じられていたからです。

このことから死を司るサリエルは月と関係が深いと結び付けられました。月を支配するサリエルは、人間の霊魂を月に保管し、死を司る天使とされたのです。一部の解釈では、サリエルを堕天使とする見方もあるほどです。

月と魔術

堕天使とする解釈には、サリエルの能力のひとつである邪眼も関係します。邪眼とは、見つめるだけで相手を不幸にし、死を与える魔力のことです。サリエルは邪眼を使って人間を死に至らすのではないかと恐れられ、堕天使とする見方もあるようです。

ちなみに、この邪眼などの能力は、のちの魔術に大きな影響を与えます。古代人は月に魔力があると考え、そこから魔術の研究が進められていったのです。

サリエルを堕天使とする見方には、月の魔力の秘密を人間に教えたことで、神の怒りを買ったとして、堕天使になったとも言われます。

大天使サリエル

サリエルの象徴は鍵です。これには死者を天国・地獄に導く役目からイメージされたものですが、一説には魔術との関係を示唆しているとも言えるでしょう。

堕天使の汚名を着せられたサリエルですが、実際は神に仕える大天使とする記述がほとんどです。医療の能力に秀でていたサリエルは仲間の天使を助けます。また仲間の天使が堕天使へと落ちた際には、血の涙を流して悔しがったとも伝わります。

神がサリエルに絶対の信頼を寄せていたからこそ、こうした役目を任せたともいえるでしょう。伝承では、サリエルの名を記した護符は、その他の邪眼から身を守る力があるとされました。時の教皇が邪眼対策に護符の発布を命じたとも言われます。

堕天使と言われようと、サリエルは英雄として神に仕える大天使といえるのではないでしょうか。