人間から天使となった異色の神の使い!世界を被う巨人メタトロン

天使 メタトロン 巨人 宗教

画像:David on flickr

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ユダヤ教では、「天の書記」とされる天使メタトロン。キリスト教やイスラム教の一部の分派では天使として認められています。だが、その異質な誕生の経緯から神の使いではないする見方もあります。天使とはあくまで、生まれながらに神の使者です。

まずはメタトロンの容姿から話しますと、「巨人」という言葉では言い表せないほど巨大な身長を有しています。その大きさは世界の広さに等しいとされています。加えて三十六対の翼と、三十六万の目を持っています。

その大きさと無数の目には、人類を見守る役目があるとされています。一説には「神の代理人」という異名があるほど神に信頼されている天使といわれます。また旧約聖書内に出てくる「炎の柱」の正体は、メタトロンという異説もあるほどです。

これほど活躍をする天使メタトロンですが、元は人間です。旧約聖書の『創世記』に登場し、人間時の名前はエノクと呼ばれていました。エノクは六代のちの子孫とされ、三百年以上は生きたとされる伝説もあります。

メタトロンが人間から天使となった経緯には、同じ神に仕える天使ラジエルの存在があります。ラジエルは、天地の成り立ちやあらゆる秘密、また膨大な知識を持っていた天使でした。その知識をまとめた本が『ラジエル書』です。

『ラジエル書』はやがて地上にいたエノクの手に渡ります。これをきっかけに大天使ミカエルに天界を案内されます。その体験をまとめた見聞録が『エノク書』です。それが縁で、神から宇宙の秘密を書き記すことを命じられ、三百六十巻の書物を記します。

その後、神から三十日間の地上への帰省が許されます。その間に、天界で見聞きして学んだことを子孫たちに伝え、再び天界へと昇ります。その時、エノクはメタトロンとなり、人間から天使へと変化したのです。神はメタトロンに「天の書記」の任を与えます。

こうした経緯から異質な天使とされるメタトロンは、大きな身体で我々人類を見守っています。メタトロンの記す書物のなかには、我々人類の善悪を含めた歴史が刻まれているのかもしれません。
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