【実話怪談】深夜の訪問者に幼い子供!?「間違えた部屋」(2/2)

実話怪談 子供 部屋 深夜 訪問者

画像:O Palsson on flickr

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翌朝、俺は慎重に扉を開けました。昨夜の件もあったので、男の子がまだ扉の前にいると思っていました。しかし、そこには誰もいませんでした。安心した俺はすぐに出発しましたが、どうも何か違和感のようなものを感じてなりませんでした。

数日後、会社である殺人事件のニュースが飛び込んできました。その事件は、子持ちの女性が恋人の男性に殺害されるという事件でした。事件の犯人は、恋人の女性を殺したあとに幼い男の子を殺害したそうです。

その親子が殺害された場所というのが、俺の住むマンションでした。親子は母親の恋人である男性の住むマンションの自室で殺され、部屋で発見されました。そして犯人の部屋というのが、私の住む部屋の真上でした。

私は愕然としながらテレビから流れる事件のニュースを会社のロビーで見ていました。テレビ画面は殺害された母親とその子供の顔写真を映し出します。それは、あの日私が追い出した男の子の映像でした。

犯人は、男の子の母親である恋人が邪魔になり殺害し、訪れた男の子も殺したのです。それは俺の部屋に訪れたすぐ後のことでした。

おそらく部屋を勘違いしていることに気づいた男の子は、ひとつ上の階の部屋に辿り着き、男の部屋に向かって叫んだのでしょう。その時母親は既に殺されており、犯行がバレるのを恐れた犯人の手によって、男の子は殺されたのです。

その後、マンションは警察やマスコミなどで大騒ぎとなり、しばらく俺はホテル住まいをして会社に向かいました。その時、俺には気づいたことがありました。男の子が俺の部屋と犯人の部屋を勘違いした理由です。

男の子の身長では、私の階までしかエレベーターのボタンは押せません。しかし、私が男の子に投げつけたペットボトルを使って、足りない身長を補って犯人の部屋の階のボタンを押したのでしょう。

私が感じた違和感は外に投げ捨てたはずのペットボトルが、翌朝扉の付近に無かったことでした。

男の子を助けることのできなかった俺は、罪の意識に苛まれました。もしあの時、男の子の事情を考慮していれば、救えた命だったのかもしれないのです。

事件からしばらくして、マンションの部屋を引き払い、会社も辞めました。あれほどしがみついていた出世の道もどうでもよくなったのです。
今では細々と暮らしています。男の子の命日には、必ず懺悔の気持ちでいっぱいになります。
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