極悪非道な夜叉が改心!?残虐行為を繰り返した鬼子母神がなぜ守護神となれたのか!!

神話 守護神 夜叉 鬼子母神 釈迦
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2018/09/06
スピリチュアル
日本では鬼子母神(きしぼじん)と呼ばれ、安産や子育ての守護神として知られています。元々は、古代インドにルーツを持ち、仏教を守護するハーリーティー(訶梨帝母)と呼ばれる夜叉でした。

彼女には、八大夜叉大将のひとり、パーンチカ(散支夜叉)という夫がいました。八大夜叉大将とは、人間に悪事を行う鬼神を指します。その妻である彼女も夜叉として悪事ばかりを行っていました。彼女は他の家の子供をさらって喰っていました。

しかしその反面、夫婦の間に生まれた五百人の子供たちを愛していました。他の子供には残酷な仕打ちを行っていましたが、自分の子供には甘い彼女でした。これを見兼ねた釈迦は、彼女にも同じく自分の子供を失う悲しみを知ってもらおうと考えます。
釈迦は彼らが最も溺愛していた子供のピンガラ(嬪伽羅)を隠します。すると彼女は半狂乱となって子供を捜します。しかし、子供は見つからず、遂に釈迦に助けを求めたのです。

釈迦は「五百人いる子供もうち、ひとりを失っただけでもこれだけ悲しいのだから、ひとりしかいない子供を失った母親の苦しみはどうであろうか」と言って彼女を諭します。さらに釈迦は、人々に悪事を行うことを辞めれば、ピンガラを戻すことを約束します。

彼女は釈迦の教に従って悪事を辞め、無事にピンガラを返してもらいました。それ以後、彼女は仏法に帰依し、安産や子育ての守護神となりました。インドでは子供の無病息災や幸福を願って、鬼子母神を祀るようになったといいます。

ちなみに、彼女が他の家の子供を襲った理由は諸説あります。有力説としては、前世で産気づいた際、近くの僧侶たちに助けてもらえず、子供を死なせてしまったことが原因といわれます。これを恨んだ彼女は、夜叉として転生し、他の子供たちを喰らうようになったと伝わります。

彼女は釈迦によっては改心し、インドの人々に崇められるようになります。それが日本に伝わって、現在の鬼子母神信仰に繋がって行くのです。