スフィンクスの謎賭けに異説あり!!本当の答えは解答者本人!?

エジプト ギリシャ神話 スフィンクス 謎賭け オイディプス
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2018/09/10
超常現象・怪奇事件

エジプト

エジプトの神獣として崇められるスフィンクス。獅子の胴体に人間の頭を持っており、被り物としてエジプト王ファラオの頭巾を被っています。その姿かたちから、エジプト王家の権力と知性を象徴しているとも言われます。

最も有名なスフィンクスといえば、巨大な石像で造られたギザの大スフィンクスでしょう。古代エジプト時代に建造されたとして、紀元前二千六百年以前とも言われています。その歴史の古さから、スフィンクスと歴代王家にまつわる逸話は多いようです。

しかし、スフィンクス本体の神話というのはあまり伝わっていません。それはスフィンクスがエジプト王家の象徴であり、神の化身した姿として崇められたからです。本来のエジプト神話には、神々の話や親子関係などが見られますが、スフィンクスにはそのような神話はなく、また単体として存在する特別なものでした。

それ故、スフィンクスは神話より、エジプト王家を結び付ける話のほうが多いのです。ギザの大スフィンクスにしても西方を守護する神獣という役割があります。西方は冥界の入り口と考えられ、地下墳墓には王家の遺体が眠っています。

時代が進むにつれ、スフィンクスはエジプトの庶民達の間にも親しまれ、多くのスフィンクス像が建設されていきます。そして、スフィンクスはヨーロッパにも伝わり、ギリシャ神話の中でオイディプスと謎賭けの対決を行うのです。

オイディプス

オイディプスは、ギリシャ神話の有名な物語の主人公です。両親に捨てられたオイディプスは、成長すると実父である王を殺し、実の親と知らずに母を妻として迎えます。その真実を知ったオイディプスは、ショックから自分の目を突いて放浪の旅に出ます。

この時、出会うのがスフィンクスです。ギリシャ神話におけるスフィンクスは、上半身は美女で下半身が蛇で背中に翼を生やしたエキドナが産んだ怪物として登場します。その姿は、獅子の胴体に女性の頭と鷲の翼を持つメスの姿をしています。

この頃、ギリシャ神話の最高神の女神ヘラによって、テバイの国近くにスフィンクスが送られました。テバイを訪れようとする者にスフィンクスは謎を出して、解けぬ者を喰らっていました。スフィンクスが出題する謎は現在でも有名でしょう。

「声はひとつでありながら、朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足で歩くものは何か」という出題です。

この謎の答えにオイディプスは「人間」と答えます。朝昼夜は人間が辿る時間を表します。赤ん坊の時は四つ足で歩き、成長すれば二本足で歩きますが、人間は老いれば杖を使って三つ足で歩くからです。オイディプスは見事正解を導き、スフィンクスは岩の上から落ちて死んでしまいます。

異説

この有名なオイディプスとスフィンクスの謎賭け対決ですが、異論もあります。それはスフィンクスが出題する問題です。一説には、「声はひとつでありながら、朝は二本足、昼は四本足、夜は三本足で歩くものは何か」と出題したとも言われています。

この答えは、「オイディプス」です。二本足の時は真面な人間であるが、四本足は父を殺して母と交わったという獣のような所業を喩えており、三本足は目を潰して杖を使えざる負えなくなった自身の末路を表現しているといえます。

またもう一つの異説として、オイディプスの物語の中でスフィンクスが登場するのは、父殺しの大罪を犯す前の若き日のオイディプスともいわれています。この場合、スフィンクスは未来のオイディプスの姿を予言していたことになります。

いずれにせよ、スフィンクスはギリシャ神話では怪物という扱いですが、エジプトでは王家の象徴という違いがあるということです。ギリシャにとって異文化のスフィンクスは、エジプト王家の威厳もなく、受け入れられなかったのかもしれません。