【世界の都市伝説】現実の事件から生まれた都市伝説その1「忽然と消える客」(2/2)

都市伝説 オルレアンの噂 フランス ブティック

画像:Madi Luck on flickr

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オルレアンの噂

「忽然と消える客」は根も葉もない話で、現実に起こった事実ではありません。ただし、この都市伝説が生まれたキッカケとなる騒動がフランスでありました。それが「オルレアンの噂」です。

オルレアンの噂とは、フランスの都市オルレアンで拡がった噂が、社会問題にまで発展した騒動を指します。この噂というのが、先程紹介した「忽然と消える客」そのままの話です。

試着室に連れてこられた女性は薬物を注射されて眠らされ、各ブティックを結んだ地下通路に運ばれると、中近東や南米に売られるという話です。この話に出てくる店は数軒と特定され、六十人以上の女性が行方不明になると噂が広まります。

もちろんこの噂はすべて嘘であり、どの店も闇組織との繋がりを否定しました。しかし、噂を信じた民衆の一部が真実と思い込み、暴動寸前にまで発展します。ようやく地元の新聞社が、噂はねつ造であることを報道したことで事態は収まりをみせました。

ねつ造された噂が生まれた背景には、繁盛している店への嫌がらせという見方もあります。ねつ造の噂を流した首謀者たちは暴かれないまま事態は収束していきました。また当時のブティックに対する民衆の偏見や反感がこの噂を生んだとも考えられています。

日本の都市伝説

この話は、当時海外旅行が珍しかった日本人観光客の耳にも入り、帰国した観光客たちによって語られます。しかし、「オルレアンの噂」の真実は語られず、ねつ造された噂部分だけが日本に浸透していったようです。

おそらく、ねつ造された噂の方がよりショッキングだったため、嫌がらせのデマだったという真実が抜け落ちたという可能性もあるでしょう。
日本では「オルレアンの噂」の真実は伝わらず、「忽然と消える客」という都市伝説として定着していったようです。
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