都市伝説「だるま女」のモデルは中国人女性!?手足をもぎ取る非道な刑罰

真相 刑罰 アジア だるま女 呂雉
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2018/09/12
都市伝説
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「忽然と消える客」の後日談として「だるま女」という都市伝説があります。ただし、2つの物語は繋がっているという話もあれば、それぞれ単体の都市伝説として紹介される場合もあります。

「だるま女」だけの都市伝説ならば、夏休みに外国を観光で訪れた大学生の体験として語られます。「忽然と消える客」の続きということであれば、消えた女性の彼氏である男性が体験する話として語られます。今回は「忽然と消える客」の後日談として「だるま女」を紹介します。

だるま女

彼女の行方がわからなくなってから数年後、男性は再び外国を訪れます。今回は、あるアジアの未開の地への旅行でした。一通り観光地を巡った男性は、ありきたりの場所では楽しめなくなっていました。そこで、繁華街の路地裏へと踏み込んでいきます。

そこは現地の人間でも踏み込むことを躊躇する危険な場所でした。怪しげな店や露店が並ぶなか、男性が興味を抱いたのは古ぼけた見世物小屋でした。男性は話のネタになるとして、好奇心から見世物小屋の中に入って行きます。

小屋の中は薄暗い様子で、奥に舞台のような物が設置されているだけでした。舞台には椅子が用意され、その上で何やら蠢く物体がありました。薄暗い小屋の中、男性が目を凝らして見てみると、それは両手両足を切断されて生かされている無惨な女性の姿でした。

女性は目隠しをされている状態で胴体を必死で動かしますが、縄でしっかり固定されているため、首だけしか動かせません。

舞台袖の垂れ幕には「だるま女」と明記されていました。男性はその異様な雰囲気に耐えられず、小屋を出ることにして係員に声をかけます。すると、その言葉に反応するかのようにその女性が叫び出します。

「私の名は○○という日本人です!助けてください!」

その言葉に会場は騒然となり、係員はすぐさま女性を舞台裏に引き戻します。その女性は日本人だったのです。そして、男性だけがその女性の正体を見破ります。それは、数年前にブティック内で行方不明となった彼女だったのです。

この都市伝説のエピソードは、「忽然と消える客」も含めて現実世界では起こりえない否定されている話です。しかし、だるま女のモデルを作ったとされる残忍な女性の話は残されています。その名は呂雉(りょち)です。

呂雉(りょち)

「だるま女」の都市伝説は根も葉もない作り話であり、現実に起こった事実はありません。ただし、この都市伝説が生まれたキッカケとなる人物は存在します。それが、漢王朝時代の呂雉(りょち)です。

呂雉、またの名を呂后(りょこう)とも呼ばれ、漢王朝の初代皇帝である劉邦(りゅうほう)の正妻です。劉邦は貧しい家の生まれでしたが、時の政権に逆らって反乱を起こします。妻であった呂雉も命を狙われる立場となりますが、内助の功もあってか劉邦は皇帝の地位まで上り詰めます。

いくつもの修羅場を潜り抜けてきた呂雉でしたが、夫である劉邦が亡くなった後に、最大の危機が訪れます。それは、自分の息子である劉盈(りゅうえい)の地位が脅かされる心配でした。

夫の劉邦は女性好きだったため、数多くの側室を抱えていました。特にかわいがられていた側室が、戚夫人(せきふじん)でした。戚夫人と劉邦の間には劉如意(りゅうにょい)という子供が生まれます。劉盈の心強い助っ人になると期待されていましたが、呂雉はそれを許しませんでした。

夫の劉邦の死後、呂雉は力を強めます。自分以上に愛されていた戚夫人の嫉妬や、劉如意に息子の地位が脅かされるかもしれないという恐れから親子の暗殺を企てます。

二十歳にも満たない劉如意は毒殺によって暗殺され、戚夫人は両手両足を切断されたうえに、両目をくり抜かれ、耳を焼き落とされ、口もきけない状態で便所に放り込まれます。最期は「人豚」と垂れ幕を掲げて見世物として晒されます。狂気に満ちた呂雉の姿に、息子である劉盈は心を病み、早くに亡くなったと言われます。

呂雉が戚夫人に行った両手両足を切断する残忍なエピソードは、中国の有名な刑罰として有名になります。「だるま女」の両手両足を切断された女性が見世物にされるという話も、この戚夫人をモデルにしているのかもしれません。

ちなみに、主人公の男性がだるま女を目撃する旅行先には、よく中国が出てきます。しかし話によっては、アジアの未開の地というだけで、特定の地域を指定しない場合もあります。

「だるま女」の都市伝説は、当時海外旅行が珍しかった時代に、日本人の海外に対する野蛮なイメージが先行して作り出した話なのではないでしょうか。