実話怪談、猫になつかれた者は次々と不幸な死を迎える!?

事故 妊娠
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2018/12/06
怪談

患者さんの奇妙な体験

これは、看護師の私が、ある患者さんから聞いた話です。

その患者さんは、75歳を過ぎた女性です。彼女は過疎化の進んだ村で暮らしていました。夫と死別し、一人娘は嫁いで出て行ってしまっていたので、一人で暮らしていました。すでに二十歳を超えた孫もいました。

近所には幼なじみのタエさんが住んでいました。昔から仲が良かったので、一緒にいる時間を楽しんでいました。しかし、タエさんが帰ってしまうと、一人寂しい夜が待っていました。

懐かない猫

ある日、彼女が庭を掃除していると、一匹の野良猫が現れました。彼女は寂しさを紛らわそうと、その猫を飼うことにしました。猫を飼いはじめて1週間が過ぎようとしましたが、彼女に懐く気配はありませんでした。

彼女が猫の扱いに悩んでいたとき、タエさんが彼女の家に訪れます。彼女は自分に懐こうとしない猫について相談しようとしました。すると、猫は初対面のはずのタエさんのそばを離れようとしません。自分に懐かず、タエさんに懐くことを不思議に思いました。

タエさんの突然の死

それから数日が経ったある日、タエさんは突然倒れて亡くなります。心臓麻痺で、救急車が到着したときにはすでに息はありませんでした。

彼女は友人の死を悲しみました。これで彼女と親しい友人は、ほとんどいなくなりました。彼女はますます孤独になりました。

不自然な事故死

それから数ヶ月が経ちました。相変わらず猫は彼女に懐く様子はありません。餌をあげれば寄ってきますが、それ以外は自ら彼女のそばには近寄ってきません。

ある日、久しぶりに彼女の家にお客が訪れました。それは従弟のマサオでした。マサオは事業に失敗し、その日暮らしの生活を送っていました。生活に困ると、知人や親戚を回って金をかき集めるため、一族の間では厄介者でした。今回もマサオは彼女に金をせびりに来たのです。

彼女は金を催促するマサオの頼みを断り続けますが、マサオは無理矢理に金を奪おうとします。マサオと言い合いになろうとしたとき、猫がマサオの足に頬を擦りつけてきました。

彼女とマサオは何が起こったのかわかりませんでしたが、我に返ったマサオは、一瞬の隙をついて、タンスから金を奪って逃走します。その出来事に、彼女はその場に横たわるほかありませんでした。猫は何事もなかったかのように平然としていました。

その夜の事です。マサオが交通事故で亡くなったという知らせが彼女のもとに入ります。彼女の家を飛び出して、車に乗ったマサオでしたが、道中で対向車と正面衝突し、亡くなったといいます。

一族から嫌われていたとはいえ、マサオの死は大きなショックでした。しかし、彼女にはそれよりもあることに気づきました。タエさんの突然の死も、マサオの交通事故も猫に懐かれた者が、次々と死んでいくということです。

偶然とも考えられましたが、彼女は妙な胸騒ぎを感じずにはいられませんでした。
 
出典:摂理ナビ

猫を逃がす!?

マサオの葬儀もひと段落着いたある日、孫娘が妊娠したという知らせを電話で聞きます。近い日に、娘と孫で改めて報告に家に来るというのです。これに彼女は喜びましたが、ひとつ不安がありました。それは飼っている猫の事です。

この猫に懐かれた者が次々と不審な死を遂げています。偶然であると思いたい彼女ですが、もしも猫が孫に懐けば、また不幸が訪れるのではないかと心配になりました。

そこで、かわいそうでしたが猫を遠くへ逃がすことを決めます。車を運転できる知り合いに、猫が悪さをするので遠くへ逃がしたいと伝えると、数日後に車を用意してくれました。彼女は数キロほど離れた山奥へと猫を逃がしに行きました。

不幸、再び・・・

猫を山奥に捨てたことに若干の罪悪感はありましたが、これで娘や孫、また赤ちゃんに不幸が訪れないのであれば仕方ないと思うように考えました。数日後、家に娘と孫が来て、妊娠の報告を無事受けます。

それからしばらく経ったある日、彼女が縁側で休んでいると、どこからともなく猫の鳴き声が聞こえてきました。驚いた彼女は庭を注意深く見ていると、あの猫が木々の間から現れたのです。突然のことに彼女は驚きました。

この出来事が原因なのかわかりませんが、すぐに心臓に強い痛みが走ります。なんとか救急車を呼んで、一命を取り留めた彼女でしたが、救急隊の話では、彼女の倒れていた傍で、猫がそばで彼女に懐いていたと言います。

彼女はそのまま入院し、だいぶ落ち着いたときに、この話を看護師の私に語ってくれました。その後すぐに、様態が急変し、彼女も帰らぬ人となります。

彼女の娘が、整理するために何度か家を訪れたそうですが、そこに猫は居なかったそうです。その猫が彼女の死を呼んだのかはわかりません。しかし、はじめて猫が自分に懐いたことに、少し安心したとも語っていました。