猫は人間を支配している!?ドーパミンを引き出すトキソプラズマとは!?

ドーパミン トキソプラズマ 寄生虫
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2018/12/14
トリビア
近年では、犬の飼育頭数を抜いて、猫が台頭しています。空前の猫ブームが到来しています。可愛らしい見た目や仕草は確かに魅力的で、心を鷲掴みされた方も多いのではないでしょうか。

飼い主に忠実な犬が持てはやされた時代から、猫の愛くるしい姿を好む時代へと移り変わっているようです。この急激な転換には、猫が人間を洗脳しているというにわかには信じがたい都市伝説があります。

寄生虫トキソプラズマの力

寄生虫の一種にトキソプラズマという生物がいます。感染すると発熱などの症状を起こしますが、特段免疫の弱ってない人なら目立った症状は起きません。

トキソプラズマは哺乳類を寄生先として好む傾向があります。これは猫にとって好都合でした。この寄生虫はネズミにも感染します。感染したネズミは行動が変わり、猫への警戒心が薄れる傾向にあります。

トキソプラズマには、脳内物質のドーパミンの結合に関与する酸素の遺伝子があります。これはドーパミンを分泌させる働きがあり、感染した生物を興奮状態にさせます。

普段、猫を恐れるネズミですが、トキソプラズマに感染したネズミは猫への警戒心が薄れて、危険を察知できなくなります。これで猫は簡単にネズミを襲うことができます。

また感染した生物は、ドーパミンを分泌させる力があるトキソプラズマを無意識に求める傾向があるため、感染している人間はすぐ近くにいる猫を無意識に求めるようになります。

トキソプラズマの効果とかわいらしい猫の魅力にあらがえなくなり、ペットとして飼われやすくなります。ペットになれば餌が貰えて猫も嬉しいワケですから、トキソプラズマとしてもしっかり猫に恩恵を与えていることになります。
 
出典:医療・医学ニュース

食糧を守るため人間に飼われだす

「いやいや、ただ単純に可愛いから飼ってるの!」と言う方もいるでしょう。洗脳というのは得てして妄信的なものですが、確かに猫はよく懐きますし、頭も良いなど魅力的な動物です。

犬に魅力を感じる方も多いでしょう。犬は最初、人間の狩りの手伝いをするために家畜化されました。対して、猫は食糧庫をネズミから守るために飼われ始めます。

犬より優遇されてきた猫

犬はより人間の都合の良いように、狩猟能力を高めたり牧羊犬、番犬など、近年では介助犬として改良されてきました。しかし、狩猟能力が求められない現代では、犬と人間の距離は離れたといっていいでしょう。

しかし、猫はそんなに有益をもたらさなくても、人間から餌をもらうことができました。高度に進化した現代と違って昔は、家畜=愛玩動物という意識も低かったはずです。猫が人間に可愛がられていた理由の一つは、トキソプラズマの力かもしれません。

そうなると、犬と人間の共存関係が薄れた現代では、ドーパミンを引き出すトキソプラズマに感染している猫に、人間はより惹き付けられるようになりました。

癒しが最大の武器

文明が高度に進化すると、癒しのためペットを飼うというような趣向も生まれてきました。

トキソプラズマの力で猫は、人間を洗脳し、魅了させて癒しの存在となっています。これによって、猫が犬より利用価値が高いようになったと考えられます。そして、猫の愛くるしい仕草が、また魅力的に映っているようです。

現代は猫に利用されながら、人間もまた猫に癒しを求めています。双方の利害関係が完全に一致したからこそ、昨今の猫ブームが起こったと考えることもできるのではないでしょうか。

参考サイト:
カラパイア
ナショナルジオグラフィック
PECO