白い馬に隠された悲劇!!サークル仲間がひた隠しにする実話怪談とは!?

幽霊 大学 サークル 馬術部
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2019/01/09
怪談
これはある大学内でささやかれている怪談です。

大学構内には研究棟が建っています。大学には講義を受ける本校舎の他、研究棟や農園や牧場、放牧地、野球場、サッカー場、そして馬場がありました。
馬場は馬術部のサークルが使用します。この馬術部でささやかれる奇妙な怪談を紹介します。
 
出典:みんなの乗馬

白い馬を目撃!!

ある日、夕方の時間帯、研究棟で卒業論文のための研究をしていた二人の学生がいました。

ようやく研究に一区切りがついて、二人で軽い夕食を食べようと席を立ったとき、学生の一人がふと窓の外を眺めました。

大学の周りはうっそうとした林に囲まれていて、夕日に照らされた緑が徐々に色を濃くしていきます。そこで、ある一か所だけ木々がなくなり土が見えている場所に、あるものを見つけました。

それは白いモヤのようなものでしたが、ごそごそと動き回っているのがわかりました。学生はもう一人を呼び、白いモヤの方角を指します。もう一人の学生がよく見ると、白いモヤに見えたものは白い馬でした。

白い馬は尻尾を高く上げ、後ろ足を跳ね上げ、首を上下させ、楽しそうに駆け回っていました。二人には、白い馬が1頭で駆け回っているように見えたのです。

すでに消えていた!?

この大学には馬術部があります。白い馬が駆け回っている場所は、普段馬術部が練習している馬場でした。そこに白い馬1頭だけが走っていたようですが、周囲に人影はありませんでした。

二人は白いモヤの正体がわかるとすぐに、携帯電話で馬術部の友人へ連絡しました。

「馬術部の馬が、また、逃げてるみたいだよ」

馬術部の馬房は、馬術部を創設したOBたちが手作りで建てました。頑丈な鉄の柵ではなく手作りの木の柵だったため、大柄で力の強い馬がたまに脱走していました。

学生たちは、馬術部の脱走した馬が勝手に馬場を走り回っているのだと思って、馬術部員へ連絡します。連絡を受けた部員は急いで馬房へ向かいましたが、そこには全頭そろっていました。

念のため馬場へ向かっても、そこには何もありませんでした。

馬術部がひた隠しにする真実!!

不思議な思いをし、二人が納得いかないまま一夜を過ごしました。

次の日、二人の学生は馬術部の顧問と馬術部員の先輩にそれぞれ報告します。すると、別々の話が聞けました。

顧問は二人の学生に言いました。

「時々、研究棟から馬場を眺めると、白い馬が走ってたという話をよく聞くんだよなぁ…」

馬術部の先輩は言います。

「昔からよく逃げてるよって連絡を受けるけど…実際には逃げてない…白い馬が馬房にいるときでも、逃げたと連絡を受けることもあるからなぁ…」

気味が悪くなった二人の学生は、馬術部のOBでもあるコーチに話してみました。そして、白い馬に関する言い伝えを聞きます。

「いつ頃の話か知らないし、本当かどうかも分からないけど…」

コーチは淡々と話します。それによると、現在の白い馬ではなく、かなり以前に同じような白い馬が馬術部にいました。その時、白い馬を気に入った部員が、よく乗って練習していたそうです。

ある時、その部員は白い馬を馬場の外で走らせるという規則違反を犯します。そして事件は起こります。

馬は何かの拍子に足を滑らせ、乗っていた部員もろとも崖下へ転落します。白い馬は死にましたが、部員は助かったそうです。

それ以来、馬場で白い馬の姿が目撃されるようになりました。それは死んだこともわからず、未だに馬場を走っている白い馬ではないか、とコーチは言います。

「あの白い馬は、走るのが好きだったから死んでも死にきれず、たまに大学の馬場を走っているんじゃないかなぁ…」

学生たちは悲しそうな顔をするコーチに向かって質問します。

「もしかして…その部員というのは…」

学生たちが質問を終える前に、コーチはその場を立ち去ります。

あとでわかったことですが、この話は馬術部員と関係者なら誰でも知っている話だといいます。しかし、皆そのことは口にしません。

コーチは白い馬の命を奪った罪滅ぼしとして、馬術部のコーチを引き受けたのです。可愛がっていた馬を自らの過ちで殺したことをよほど後悔しているのでしょう。