日本にもミイラはいた!!最新技術エンバーミングの効果で遺体を完全保存!?(2ページ目)

ミイラ エンバーミング 医療 即身仏
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トリビア
画像: Justin Ennis on flickr

古代エジプトやインカのミイラ

古代エジプトの遺体保存は、6000年前から確立していました。まず腐敗しやすい脳から処理します。鼻から金属の棒を差し込んで脳をかき出します。

内臓は取り除いてから塩漬けにしてビンに保存し、残った体にも塩を詰め込んで水分を取り除きます。最後に香油を注ぎ、麻布で遺体を巻けばミイラの完成です。

また2200年ほど前の南米アンデス高地でもミイラ作りが盛んに行われました。腐敗しやすい内臓を取り除き、遺体を火で乾燥させる方法でした。

また一方で、特に加工せずにミイラ化させる方法もありました。乾燥した気候を利用し、自然乾燥させてミイラを作っていました。高地ならではのミイラ作りといえるでしょう。

自力でミイラに近づく、即身仏

日本のミイラの代表となるのが即身仏です。即身仏とは、仏教の修行僧が肉身のまま悟りを開こうとする究極の修行です。それは死をもって達成されるのです。

これは遺体を加工してミイラにするのではありません。生きているうちからカロリーの低い食事を摂ることで、脂肪や筋肉を可能な限り削り取る方法です。最期は座禅を組んだ形で死んでいくのです。

それは生きながらミイラ化するという究極の技術です。仕上げには内蔵の腐敗を防ぐために、漆を飲み込んでしまいます。

しかし温暖な気候と湿気の高い日本では、即身仏になっても腐敗してしまうケースは少なくありません。現存している即身仏は20体もないといいます。
 
出典:LISTVERSE

最先端の遺体保存法、現代のエンバーミング

現代では最新技術を駆使して遺体を保存処理することをエンバーミングと呼びます。

きっかけはアメリカの南北戦争でした。遠く離れた戦地から故郷へ遺体を保存して搬送する方法として考えられるようになりました。その後、ベトナム戦争を経て、エンバーミングの技術は格段に進歩します。

土葬が広く行われている欧米で、感染症を防ぐためにもエンバーミングは一般的になりました。

まず遺体の血を排出させ、未消化の食物などを取り除いて防腐剤を注入します。損傷のある遺体は、内科、外科の手を施して修復させます。エンバーミングは、医学の知識が必要となる専門的かつ高度な技術です。

その後も、定期的なメンテナンスで、生前とほぼ変わらぬ姿で保持できるようになります。レーニンや毛沢東らの遺体にもエンバーミングの技術が施されていると言われています。

心理的ダメージを軽減!?

エンバーミングは日本にも広まりつつあります。日本人は火葬するイメージが強いと思いますが、主な目的は遺体に安らかな表情を宿らせるために、一時的に保たせるためです。

火葬までの時間を充実させたいという願いもありますが、なにより近親者の死という心理的なダメージから回復しやすくなるというメリットもあるようです。

願いや目的、地域、時代は変わりますが、遺体を保存したいという人類の想いは変わらないようです。これからも技術の進歩とともに、エンバーミングも進化していくことでしょう。

参考サイト:
世界に存在するミイラ
ログミー
IFSA

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