帝国陸軍第十三坑道で生体実験!?白衣を着た異形の小人たち!!

生体実験 防衛施設 帝国陸軍第十三坑道
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怪談
画像: fronx on flickr

都心の繁華街で働く花屋の店員Aが体験した話です。

その花屋は、高級クラブやキャバクラなどに花を届ける仕事が大半でした。しかし極まれに、厄介な依頼を受ける時がありました。それは、ある依頼人から頼まれたモノも運ぶという仕事です。

その仕事は、直接会社から直に命令が下り、Aはただ上からの仕事を引き受けるほかありませんでした。

時折、Aは会社から夜に呼び出されます。ワンボックスを運転して大きな荷物を指定の場所まで運ばなければなりません。Aには積み込まれている荷物の中身はわかりません。その代わり報酬はかなりの額と聞いていました。

無断立入厳禁防衛施設

その日の夜も、いつもと同じように呼び出されました。その時は、何故か見慣れない男2人と、大本の会社幹部Yの姿がありました。

男2人が車に載せた荷物は、黒い寝袋のようなビニールでした。形からいって人間かもしれないと、Aは思いました。それほどまずい仕事を会社が請け負うことに疑問はありましたが、命令には従わなければなりません。

車を走らせて首都高を走らせます。環状七号線の幾つかのトンネルのひとつから、車は一般道とは違う道を走っていました。両側に柱があり、車が普通にトンネルを走っている分には、そこに道があることなどわかりません。

トンネルの中で車が停まると、目の前には金網の柵で厳重に仕切られた何かの入り口のようなものがありました。幹部Yが鍵を開けます。全員が車から降り、男2人は前と後ろで荷物を担ぎ、Aや幹部Yと一緒に中へと進んでいきます。

その先にも更に鉄柵があり、それもYが鍵で施錠を外していきます。その先に進むと「無断立入厳禁防衛施設」と書かれた看板がありました。厚い鉄扉で閉ざされていましたが、Yが鍵を開けると、そこには地下に続く階段が現れます。

殺しちゃまずいからな

階段をひたすら下へ降りると、とても広い場所に出ます。そこは左右に幅10メートルはある通路に出ます。そして「帝国陸軍第十三坑道」と書かれたプレートのある扉の前まで来ました。男2人は荷物をそこに降ろし、一息つきます。

その瞬間、黒い袋が突然激しく動き出しました。袋のファスナーがおりて、中から人間の頭が飛び出してきたのです。猿轡をされ、訴えるような目でその男性は涙していました。

袋の中の男性にクスリを打とうとする男2人。しかし、クスリはその場にはありません。そこで、男の1人が袋を蹴りまくります。肋骨の割れる音が辺りに響き渡ります。

袋の中の男性は観念したのか、暴れるのを止めました。

「殺しちゃまずいからな」

Yは小声でそう漏らします。

袋の中の男が静かになると、袋のファスナーを締めて、また男2人が荷物を担ぎ直し歩き出します。

帝国陸軍第126号井戸

しばらく坑道を歩いたところで、一行が辿り着いたのは、「帝国陸軍第126号井戸」と書かれた扉の前でした。扉を開けると、中は広々とした空間でした。そこには、蓋をされた大きな井戸のようなものがありました。

突然、滑車で蓋は開けられ、井戸の口が姿を現します。そして、男2人は井戸の中へと荷物を投げ込んだのです。4人は井戸の中を覗き込みます。井戸の底をライトで照らすと、荷物がそのまま底にありました。クッション状の上に落ちたのです。

その時でした。井戸の底から白い小さな手が現れたのです。さらに、髪の無いツルリとした真っ白な頭が見えたのです。その顔には目が無く、小さな穴があるだけでした。そして何故か白衣姿でした。

その白い小人は何人もいるようで、蠢いている気配がしました。頭はでかく、小さな体に手足があるようでした。
彼らは、投げ込まれた荷物にむさぼります。

生きたまま落としたのは、あの白い未知の生物達のためだったのでしょう。彼らは白衣を来た研究者の様でしたが、その姿は異様としかいえません。生体実験が地下で行われていたのです。

その時Aは気づきました。袋から一瞬出た顔の男は、会社の会長の三男だということに・・・

幹部Yや男性2人がどういうつもりかわかりませんが、Aは命令通りに行動するしかありませんでした。

あの地下の井戸についても「帝国陸軍第十三坑道」についても、何を目的にしている機関なのかAにはわかりませんでした。

政府が秘密裏に地球外生物を使って人体実験をしていたのでしょうか。その為に生きた検体を組織の人間に調達させているとも考えられました。

結局、Aは会社組織と距離を置き、会社を辞めました。Yはこのことについて何も言いませんでしたが、他言すれば身の危険が生じることはわかっていました。

帝国陸軍第十三坑道には、現在も地下実験施設があるのかもしれません。
 
出典:解体工事の達人

帝国陸軍第十三坑道

この話の背景に浮かび上がるのは、戦時中に既に造られていたという数々の地下道の存在です。

作家の秋葉俊氏によれば、東京には隠された地下網が戦前から存在したといいます。皇室専用ルート、戦車専用ルートなどがそれに該当します。

また第二次世界大戦中、敗色の濃くなった日本軍は、本土決戦を想定して、本州の陸地の最も深く広いところで、坑道を掘ったという史実もあります。飛行場も近く地盤も固い条件の揃った長野県で秘密裏に作られていたそうです。

長野県の松城町の象山、舞鶴山、皆神山に掘削された跡が今も残っています。

この『帝国陸軍第十三坑道』も、そんな地下道の構想と他の要素が重なって生まれた怪談なのかもしれません。

参考サイト:
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