親が子供を殺す虐待の連鎖!!児童の虐待死問題は2030年にピークを迎える!?

社会問題 虐待死 法則 児童虐待
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2019/03/25
トリビア
平成の後半、新聞の記事やテレビのニュースで頻繁に報道された、親による子供の虐待死。

育児に疲れて突発的に子供を殺めてしまうのではなく、長期間にわたって繰り返されてきた虐待が、子供の死によって発覚するという痛ましい事件が多かったように思います。

子供を虐待して死なせた親は、皆一様に同じ言葉を繰り返します。

「あれは躾(しつけ)だった」

しかし、その躾で子供の命を奪ってしまっては意味がありません。近年でも、子供の虐待死事件は社会問題になっています。虐待死事件が発生するたびに取りざたされるのが、「虐待の連鎖」です。

今回は、なぜ虐待が起こるのか、その法則を紹介していきたいと思います。

児童虐待の統計を取り始めた理由

身内による虐待の統計が取られ始めたのは1990年からでした。理由としては、しばらく減少していた虐待死の数が急激に増えたことにあります。
そこで、虐待死の正確な数値をデータ化して残し、以降の推移を観察しようという試みがはじまったのです。

しかしそれ以前に、虐待死のデータがなかったわけではありません。各県の市区町村で起きた虐待死の数は、その市区町村役場にしっかりと記録として残されていました。

加害者には父母、祖父母が多い!?

戦後から現在まで子供の虐待死は年々減り続けています。しかし、これまでに4度、数が急激に跳ね上がった時期がありました。

最初は1950年代、437人をピークに徐々に下がり始めます。1960年まで毎年300人以上の子供が死亡していました。次が1970年代で、362人をピークに、1980年まで毎年200人以上の子供が死亡します。

3度目は1990年です。1980年代中頃から50人前後まで下がっていた死亡者数が、100人以上にまで膨らみます。しかし、これは長引くことはなく、また数年後から徐々に減少してゆきます。

この時から加害者は、血の繋がらない継子殺しの親だけでなく、血の繋がった父母、祖父母が多くなります。

約20年周期の連鎖!?

幼少の頃に虐待を受けた子供が成長して結婚し、子供を出産。そのサイクルが、おおよそ20年から30年の周期で訪れます。過去に虐待されていた子供が、親となって自分の子供を虐待する負のスパイラルができているようです。

虐待を経験した子供なら、自分の子どもを虐待するはずがない、と思われるかもしれません。しかし、自分が受けた育て方や躾しか知らないため、それから抗うことは容易ではありません。それも虐待であれば尚更です。

親から子へと繋がる「虐待の連鎖」はこうして生まれました。しかし虐待の連鎖が、すべてに当てはまるわけではありません。虐待の過去に打ち勝って、子育てに励んでいる方はたくさんいます。

虐待が連鎖するのは、生き物の発達過程に関係があるようです。しかし、それから抜け出せないわけではありません。虐待死の数は年々減少していると、データは示しています。

2030年の悪夢


出典:jon jordan

1990年を過ぎてから、再び20年目の2011年に虐待死が100人に近づきました。それからまた減少して現在は、年30人前後で落ち着いています。次の20年目のピークは、2030年頃となるでしょう。

愛しいはずの我が子を手にかけて殺してしまう虐待の連鎖は、一日も早く終わってほしいと願わずにはいられません。

参考サイト:
本当は怖い昭和30年代
児童虐待の原因