オカルトコレクター田中俊行の不思議な怪談!!同級生は誰も知らない!?初恋のクラスメート

オカルト 怪談師 ラジオ 田中俊行
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2019/03/26
怪談
デザイナーとして活躍する田中俊行さん。彼のもう一つの顔が、オカルトコレクターです。心霊写真などオカルトにまつわる物を蒐集し、それをイベントやラジオなどで披露します。また怪談師としても定評があります。

毎年夏のみに放送される関西テレビの『怪談グランプリ』。怪談を題材に繰り広げられるトークバラエティです。コンテスト形式に怪談を審査し、一番怖い話をした怪談師に優勝の称号が与えられます。

田中さんは『稲川淳二の怪談グランプリ2013』に出演。そこで見事、優勝を勝ち取ります。怪談師としても実力は十分にある方です。

今回は、2018年8月13日にOAされたMBSラジオ『北野誠の茶屋町怪談2018』で田中俊行さんが語った怪談を紹介します。

車いすの初恋のXちゃん

出典:grotos

田中俊行さんが語った怪談は、高知県に住むO君という男性の初恋にまつわるお話です。

O君が小学一年生の時、同じクラスのXちゃんという女の子を好きになります。彼女は足が悪いため車いすで生活していました。学校でも車いすで登校していました。

O君は、好きなXちゃんといつも一緒にいたいと思うようになります。ある時は、ズルをして席替えで隣の席になったり、学校の帰りに待ち伏せして一緒に家まで帰ろうとするほどでした。

小学二年生になった時です。学年が一つ上がると、2階が彼らの教室になりました。当然、階段を使うのですが、Xちゃんは登れません。そこでクラスのみんなが、Xちゃんの車いすを持ち上げて教室まで運びようになりました。

そんなとき、突然の不幸が訪れます。小学校三年生になる手前で、体の弱かったXちゃんは亡くなりました。O君は、好きだったXちゃんの死を悲しみました。

あまりのショックのためか、クラス全員が参加したXちゃんの葬式に、O君だけ出席しませんでした。それほど、現実を受け入れられませんでした。結局、出席しなかったO君は、お母さんに怒られてしまいます。

そんな子、いたっけ?

その後、成長したO君は香川県の大学に入学し、寮で一人暮らしをします。ある時、小学校の同窓会が開かれる知らせが届きました。O君は高知県に帰省して、同窓会に参加します。

同窓会には、懐かしい顔ぶれが溢れていました。同級生の口から小学校時代の思い出が次々に語られるなか、ふとO君は違和感を覚えます。それは、誰もXちゃんの話をしないことに気づいたからです。

亡くなった同級生の話題を避けていると思ったO君は、自分から話を切り出します。Xちゃんの思い出話を語りはじめると、全員がキョトンとした顔になりました。

「そんな子、いたっけ?」

不思議なことに誰もXちゃんのことを覚えていませんでした。どんなにO君が説明しても、同級生たちは知らないと言い張りました。

「自分は彼女の死が悔しくて、お葬式にも出ていないけど、みんなは(お葬式に)出席したじゃないか」

とO君が言っても、同級生たちは覚えがないと言います。

「お前の勘違いだよ」

そうした声は、一人二人ではなく、全員の口から出てきました。

Xちゃんのお母さんと会ったよ

おかしいと思ったO君は、証拠を探そうと思いました。しかし、すでに小学校の卒業写真や文集など、Xちゃんの手掛かりになるものは、すべて手放していました。

そこでO君は、Xちゃんを知る母親に電話します。電話で確かめると、母親は、Xちゃんのことを憶えている、と言います。

「Xちゃんはおったよ。私は昨日、Xちゃんのお母さんと会ったよ」

やはり、Xちゃんは存在していました。しかし、なぜ同級生たちの記憶からXちゃんが消えているのか、わかりませんでした。そこで、O君は大学の寮に戻る前に、Xちゃんの家に行って確かめようと考えます。

同窓会が終わった深夜、O君はXちゃんの家に向かいました。当時の彼女が住んでいた家に到着すると、二階建ての一軒家がありました。O君の記憶通り、Xちゃんの家はありました。

家の人に訊ねようと思ったO君ですが、恐怖からそこから先に入れませんでした。家を確かめずに、そのまま寮に帰りました。それ以降、O君はXちゃんのことを調べていません。

同窓生たちがXちゃんを憶えていないというのは、O君にとって今でも謎のままなのだそうです。

参考サイト:
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