科学的根拠は一切解明されていない全身麻酔!!麻酔医の経験と勘だけが頼りってホント!?

科学 医者 全身麻酔 華岡青洲 麻酔医
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都市伝説
画像: Dawn Huczek on flickr
人類が外科的手術をするようになったのは、近年の出来事ではありません。1500年頃から外科的手術ははじまりました。直接医療を施す技術によって、それまで諦めていた命を救えるようになりました。

しかし当時は、麻酔というものはありません。麻薬を吸わせたり、酒を大量に飲ませて泥酔させたり、首を絞めて気絶させてから手術する、といった信じられない手法が行われていました。

外科医にとって、患者が感じる「痛み」は悩みの種でした。その悩みを解決したのが、ウィリアム・T・G・モートンというアメリカの歯科医でした。
彼は1845年に吸入式麻酔で無痛手術を成功させます。しかし、それ以前にも日本人の医師が麻酔薬の開発に成功していました。

しかし、それほど以前に開発された麻酔ですが、なぜ効果があるのかは科学的には解明されていないのです。

麻酔の恐ろしさを知った華岡青洲

実はモートンが麻酔を発明する40年前に、全身麻酔による無痛手術を成功させた人物がいました。それが日本の外科医師、華岡青洲(はなおかせいしゅう)でした。

彼は毒草のトリカブトと薬草と調合して、口から含む全身経口麻酔薬『通仙散(つうせんさん)』を開発します。妻の乳がんを取り除く手術で、はじめて通仙散を服用した無痛手術が行われました。人類初の麻酔手術の成功でした。

しかし、そこに辿り着くまでの経緯は過酷なものでした。自ら人体実験に志願した母は死亡。さらに、最愛の妻も薬の副作用で失明させてしまいます。

そのような経験から、麻酔と死は表裏一体である、と華岡青洲は考えました。これにより、弟子達に自分の死後は、通仙散の麻酔薬を門外不出とするよう命じたのです。

吸入式麻酔がなぜ効くのか?

出典:面白い雑学

青洲が通仙散を開発してから40年後に、遠いアメリカでモートン氏も経口麻酔薬を開発します。

経口投与は臓器を通して血管に浸透させ、やがて脳に達して意識を失わせます。また同時に、痛みが神経に伝わらないように遮断させます。しかし欠点は、効果が表れるまでに時間がかかることでした。

モートン氏は効き目を早くするために酸素を混合させた吸入法を用いました。それが現代の麻酔医療に引き継がれていきます。早く効果が表れるから効率よく手術ができる、という理由だけで吸入式の全身麻酔が採用されました。

現在では、全身麻酔は医療現場で無くてはならないものとなりました。しかし全身麻酔の効果についての、科学的メカニズムは、実は現在でも解明されていないのです。

身体のどこに作用して効いているのかなど、その仕組みは科学的にはまだわかっていません。それは脳が完全に解明されていたいのと同じで、なぜ全身麻酔が脳に作用するのかわかっていないのです。

麻酔医の経験と勘頼み

現在では当たり前に使われている全身麻酔。患者は、医者を信じて安心して身を委ねます。しかし手術中では、専門の麻酔医が絶えず患者の心拍と血圧、呼吸を見ています。

手術中の当たり前の光景と思われるかもしれませんが、麻酔医も全身麻酔がなぜ効いているのかわかっていません。そのため、患者の様子をうかがって、異変を察知するほか手立てはないのです。

麻酔医は手術中、細心の注意を払います。それでも手術中に麻酔の過剰投与が原因で患者が亡くなる事故、また手術中に目覚めてしまう、といった失敗例は数多く報告されています。

手術前に書く同意書は、手術の難しさよりも、麻酔による医療過誤のために書かされているとも言われています。

手術を受ける患者としては恐ろしい限りですが、麻酔がなければ手術はできません。全身麻酔のメカニズムが、解明されることを願うばかりです。

参考サイト:
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TERUMO

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