ここがへんだよアメリカ人!!教育委員会がダーウィンの進化論を否定!?狂信的キリスト右翼!!

アメリカ キリスト教 宗教 進化論 ダーウィン
273 views
トリビア
画像: Jeena Paradies on flickr
1999年、アメリカのカンザス州で、ある騒動が起こります。それは日本人では到底信じられない話でした。カンザス州の教育委員会が、「進化論」を教科書から削除するという決定を下したのです。

世界の常識である「進化論」を否定した教育を子供達に施そうというのです。教育委員会が進化論を否定する根底には、キリスト教の旧約聖書の教えが、根深く関係していました。

その後、この決定は後日に取り消されます。しかし、現在もアメリカの教育界では、進化論と旧約聖書の対立を深めています。

問題となっているのは、旧約聖書に記されている天地創造の「創造論」です。神がすべての生き物を創造して造られたから「進化」など存在しないと考えられるわけです。

今回は、ちょっと変なアメリカの文化について紹介します。

神がすべての生物を創造

自然科学者のチャールズ・ダーウィンは、ガラパゴス島の多種多様な生物に興味を示します。ダーウィンは、生物の観察と研究を重ねて1859年に『種の起源』を発表しました。ダーウィンが提唱したのが「進化論」です。

ダーウィン以前にも、進化論について様々な研究が行われていました。しかし、当時の宗教観から、神という存在を否定することはできませんでした。

旧約聖書では、神がすべての生物を創造したとあります。そのためダーウィンの進化論以前では、神が生物を創り、神が変化を与え、神が人間を生み出した、という常識が進化論にはありました。

しかしダーウィンの進化論は、神の存在を一切排除しました。その研究内容は当時の人には受け入れられず、問題視されるほどでした。

キリスト教右翼

ダーウィンの進化論は実にシンプルでした。どうやって生物が生き残ってきたか、それだけを追求しました。

まず彼は、神が一度に多くの生命と人間を作り出したことを否定します。最初は一種類の生物から少しずつ変化し、種が枝分かれして、生存と淘汰を繰り返しながら現在の人間に辿り着いた、と説明したのです。

そこには何万年、何億年という長い時間をかけての進化という概念だけがありました。神の存在など入る余地などありません。

しかし、キリスト教を信じる者達がこの説に猛反発します。彼らは進化論など不要と考えていました。この世界も生物も人間も、すべて神が創造したものであればよかったのです。

そしてダーウィンの進化論に抵抗して生まれたのが、キリスト教右翼でした。キリスト教右翼とは、キリスト教の教えを固く信じる人々です。その狂信的な信仰心から、その他の意見を受け入れない人々でした。

彼らは、政治や教育界に積極的に介入していったのです。それが現在でも続いているのが、アメリカなのです。

ただの一仮説に過ぎない!!

キリスト教右翼の目的は、キリスト教を信仰し、その教えを徹底的に守ることです。またその価値観を広めることにもあります。それが人類にとっての平和や正義であると固く信じています。

キリスト教右翼たちは、政治家にも大勢います。彼らが取り組んだのが、教科書を変えることでした。

教科書にはダーウィンの唱える進化論が載っています。しかしその横に、

「これはただの一仮説に過ぎません」

というステッカーが貼られています。これも強いキリスト教右翼たちの影響です。

進化論はただの仮説だと思わせることで、神による創造論を強調しようとしたのです。

恐竜と人間が共存する博物館

キリスト教右翼は、教育改革だけではなく一般層への布教活動にも力を注ぎました。そのひとつが、アメリカのケンタッキー州にある「創造博物館」です。

その博物館には、人間と恐竜が共存する摩訶不思議な模型が実際に立ち並んでいます。そこには、神が恐竜と人間を同時期に創ったという非科学的な根拠の元で製作されました。

恐竜と人間が同じスペースに展示されています。その一部がこちらです。
出典:YouTube

この博物館の目的は、まだ幼い子供たちに旧約聖書の「創造論」の教えを強く植え付けるためです。この歴史が、当たり前なんだ、という理屈を信じ込ませようとするのです。

もちろん、ここへ積極的に訪れる人々は熱心なキリスト教徒たちばかりです。そんな親に連れて来られた子供達は、キリスト教の教えをさらに強め、進化論を否定する考えになることでしょう。

進化論は間違いで、全知全能の神こそが真実と教育されていくのです。

そして2015年、実にアメリカの過半数が進化論を否定するようになりました。あらゆる科学技術が世界最先端のアメリカで、進化論だけは否定されているという信じがたい事実があります。

なんともおかしく奇妙なことではないでしょうか。

参考サイト:
CERON
YouTube

あわせて読みたい

今、一番読まれている記事