宛先人不明の小包!!
ゲームプロデューサーのFさんは、「宇宙人」「UFО」をモチーフにしたゲームを作ろうと企画を立ち上げます。彼が総指揮を務める最初の仕事だったため、気合いが入っていました。毎日のように残業が続き、疲れがピークに達した頃。Fさんの自宅宛に差出人不明の小包が届きました。それもアメリカから送られてきた小包でした。
宛先不明でしかもアメリカからの小包を不審に思うFさんでしたが、とりあえず中身を開けてみることにしました。そこには、UFО写真のコピーや英語で書かれた数々の目撃例などを記した資料が入っていました。
Fさんは、必要な資料が手元に届いたことを不思議に思います。それも自宅の住所に届き、送り先は遠く離れたアメリカからだったことから、気味悪くも感じました。
しかし疑問に思う反面、これはゲームに使えるとFさんは考えました。それからも二つ、三つと同じように差出人不明の小包が届くようになりました。その資料のほとんどは公式に発表されていないものばかりでした。
エリア51で見た円柱形の物体!?

あるとき、Fさんはアメリカに行きます。目的はアメリカ、ネバダ州の空軍基地にあるエリア51を取材するためでした。エリア51といえば、UFОが墜落した場所として有名な場所です。
関係者はUFОや宇宙人の存在を否定しています。しかし、墜落したUFОが運び込まれている、宇宙人がいる等々の噂は絶えません。彼にとって今回のゲーム企画では、エリア51は外せないものでした。
ここは機密事項を取り扱う施設でもあります。そのため、無許可に侵入すれば、発砲される恐れもありました。そこでまずFさんは、エリア51が一望できる小高い丘から眺めることにします。
空軍基地内の施設を把握すると、もっと近づくために小型セスナ機をチャーターしました。パイロットには、農場を見学したいからと、嘘を吐きます。
また報酬は弾むからと、無理を言ってエリア51の上を飛んでもらう事にしました。無謀な賭けでしたが、プロとしての意地が彼にもありました。
小型セスナ機で上空を偵察していると、操縦するパイロットに異変が生じます。こちらの意図とは違う方向に飛び出したのです。すると、セスナ機と並走するかたちで、銀色に光る物体が空中を飛行していました。
それは円柱の形をした物体でした。例えるなら日本茶を入れる茶筒を膨らませたようなものでした。その表面はなめらかで飛行に必要な翼も動力もありませんでした。飛行していること自体が不思議でありませんでした。
「何故、こんなものが空に浮いて飛んでいるんだ・・・」
Fさんはカメラをその物体に向けます。途端に、その物体は直角に曲がってビュンと上にあがったかと思うと、そのまま姿を消しました。その光景にFさんは放心状態でした。
行方不明となったFさん
この出来事から数日後、日本に帰ったFさんですが、会社には出社しませんでした。それも無断欠勤でした。同僚たちは、連絡なしで休む彼をおかしいと思い、彼の携帯電話に連絡を入れます。「か、風邪だから休む…」
その翌日もその翌々日もFさんは欠勤して会社には現れませんでした。
さすがに心配になった同僚たちは、
「どうしたんですか?大丈夫ですか?」
同僚が電話すると、F氏は、
「風邪、いや実はーーツーツーツーーー」
何かを言いかけたまま電話がいきなり切れてしまいました。その後、Fさんに何度電話を掛けても繋がりません。同僚が自宅を訪ねると、玄関は開きっぱなしで、ベッドには布団の膨らみがあるだけでした。
Fさんは忽然と姿を消してしまいました。しばらくして、Fさんの実家の両親は捜索願を出します。しかし、それから10年経ってもFさんの行方はわかっていません。
Fさんがエリア51で見てしまった飛行物体と何か関係があるのかもしれませんが、今でもすべてが謎のままです。
参考サイト:
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