犬神憑かせて呪い殺したい奴はいるか!?犬神信仰の恐いお話パート1

呪術師 犬神信仰 犬神憑き 犬神筋
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2019/05/10
都市伝説
犬の動物霊である犬神にとり憑かれた人の状態を「犬神憑き」と言います。そして、犬神そのものを信仰して指す言葉を「犬神信仰」と言います。この犬神を駆使して人を呪い殺す呪術師の家系「犬神筋」は日本に存在します。

今回は、犬神にまつわる呪いについて紹介します。

犬神信仰の祖は鵺

「犬神信仰」の発祥のもとは、遠く平安時代にまで遡ります。伝説では昔、中国大陸から、頭が犬で、胴体が猿、尾が蛇という鵺(ぬえ)という獣が空を飛んでやって来ました。

鵺を見つけた武士が、弓矢でその体を三つに切り落とします。すると胴体はバラバラとなって各地域に落下しました。頭は阿波に落ち犬神に、胴体は讃岐に落ちて猿神に、尾は備前に落ちてスイカズラとなりました。

この伝説に出てくる犬神が、現在に伝わる犬神信仰の始まりだったのです。

犬神信仰は、四国・中国・九州一帯に渡り伝承され、その本拠地は四国とされています。高知・愛媛・香川や広島県、また山陰では石見に多く、宮崎・熊本・鹿児島県にも伝わっていました。

犬神をつくる方法が残酷すぎる!!

出典:百怪図巻

呪術が使える犬神筋になるには、まず「犬神」を自分たちの手で作り出さなければなりません。つくり方には諸説方法ありますが、今回はその例をいくつかご紹介します。

まず、白い犬を首だけ出して地中に埋めます。犬は埋められた状態でお腹が空き、暴れ出します。そこに白いご飯を目の前に置きますが、決して届かない距離に設置します。

犬は食べたくて堪らなくなり、口を開けて舌を出してもがき苦しみます。食べたい、という犬の一念から吐いた息で、白いご飯は黄色に変わるといわれます。

そして、食べたいという願いが頂点に至ったと判断した瞬時に、その犬に向かって、

『もし将来、自分の命令の通りに従うなら、この飯を食わせてやる。そのうえ神に祀ってやるぞ!!』

と誓いをたたせます。

そして、犬の首を一刀両断に斬り落とします。犬はご飯を食べたいという一心から、斬り落とされた首の状態のままご飯に喰らいつきます。その首を焼いて骨にし、壺などに移して酒や食物を供えて神棚に祀ります。こうして犬は神様となるのです。

また地域によって微妙な違いがあります。犬の骨を焼いて壺に入れ、十字路の真ん中の土中に埋め、その上を多くの人に踏ませてから神棚に祀るとされる地域も一部あります。

また犬を埋めて身動きを封じる代わりに戦わせる風習の地域もあります。どう猛な犬同士を戦わせて生き残った犬を閉じ込め、飢餓状態にさせます。そこに魚を与えて犬が食べた瞬間に首を斬り落とし、その頭を燃やし、骨を祀るという例もあります。

いずれにしても、こうして作られた犬神は飢餓と憎悪の怨念の塊です。犬神を祀ったとき、その家は子々孫々末代まで犬神筋の家となります。その怨念を拭うことはできません。現在でも「犬神筋」の家系は存在しています。

呪い殺したい奴はいるか?

犬神筋は、呪いの力を手にしているため、村人たちに畏れられています。犬神を祀る者に、富をもたらせる一方で、その力ゆえに他の村人たちから誹謗中傷され、村八分の仲間外れにされます。

ある犬神筋の呪術師から、

『誰か憑かせて呪い殺したい奴はいるか?』

と話をもちかけた村人も少なくないようです。

また一方で、呪術の扱いに慎重になる犬神筋の家系もあります。意外な事に、呪術者が犬神をコントロールできない場合もあります。

ちょっとした他人への嫌悪などを感じ取って犬神が勝手に憑いてしまう場合もあるようです。そのため、犬神が外へ出て行かないように神棚に祈る犬神筋もいます。

呪術者が覚えもないにもかかわらず、村で異常事態が発生すれば、真っ先に疑われるのは犬神筋の人間です。それを避けるためにも犬神を大切に扱うのです。

参考サイト:
オカルポ。
オカルト時々手相鑑定