何故この人を苦しめるのだ!!犬神信仰の恐いお話パート2

呪術師 犬神信仰 犬神憑き 犬神筋
310 views
都市伝説
画像: toby.butzon on flickr
前回「犬神憑かせて呪い殺したい奴はいるか!?犬神信仰の恐いお話パート1」で犬神をつくる方法や犬神筋について紹介しました。

犬の動物霊である犬神にとり憑かれた人の状態を「犬神憑き」と言います。そして、犬神そのものを信仰して指す言葉を「犬神信仰」と言います。この犬神を駆使して人を呪い殺す呪術師の家系を「犬神筋」と呼びます。

犬神憑きは江戸中期以降から定着しました。今回パート2ということで、犬神にまつわる事件や犬神憑きの対処法について紹介します。

まずは犬神憑きの事件を3つほど紹介します。

土佐の犬神憑き

仲の良い老夫婦が畑仕事をしていました。すると、急にお爺さんがその場にくらくらと倒れて、眠り込んでしまうという異常事態が起きました。お婆さんはお爺さんよりも気丈な人で、いつも犬神はお爺さんの方に憑りついていたのです。

お婆さんは金毘羅様(こんぴらさま)の御札でお爺さんの頭を叩きます。

『何故、お爺さんに憑りついたか?』

と質問します。すると、

『仲の良い二人が羨ましいから・・・』

と憑依した犬神は答えます。その後、お爺さんの症状は治癒したと言います。

讃岐の犬神

家のお手伝いの女性が突然、癲癇のような状態になりました。正気に戻っても高熱が続いて、眼の色が妙な色に変わりました。医師が診断しても原因不明で治りません。

そのお手伝いの母親が

『数日前に犬神筋の者と言い合いになって仲たがいをしたから犬神が、来てるかもしれない。犬神が憑いたんだ』

と主張しました。

その後、女中の母親が作った握り飯2つを手渡されます。そして、犬神筋の家に行って握り飯を壁に投げつけると、翌日病気は完治しました。

その犬神筋の家の壁には、黴の生えた黒い米粒などが幾つもありました。おそらく同じような境遇の人が握り飯を壁に投げつけ、その跡が残っていたのでしょう。

犬神放火裁判

大正11年4月、大阪控訴院第一部法廷に於いて裁判が開かれた。徳島県に住む女性は5、6年前からある村で夫と一緒に住んでいました。田畑を耕して暮らしていました。

隣人は犬神筋の人間でしたが、田の境の争いから疎遠になります。その後、夫が変死したことで妻は、犬神に祟られたと邪推します。妻は家族で親しくしていた知人と2人で、隣人の家の裏口に放火します。

それにより家が全焼するという事件が起こったのです。これにより事件にかかわったとされる知人は懲役6年、妻は懲役7年を言い渡されました。

犬神憑きの治療方法

犬神に憑かれた者の体から犬神を追い出す治療方法を「犬神落とし」また「犬神放し」と呼びます。犬神落としは、家族がなだめるだけで症状が治まることもあります。

その他にも、胡麻を煎って仏様にお供えするだけでも効果はあります。また便所の踏み板を切り刻んで食事に混ぜて食べさせるなどの民間伝承が報告されています。

徳島県三好町の賢見神社(けんみじんじゃ)は、犬神の御祓いで全国的に有名です。動物霊の御祓いや、精神病完治や五穀豊穣、海上安全の祈願などにもご利益があります。

仏閣にお参りしてお札を貰うなどできますし、祈祷に行く方法もあります。霊験者がその家に訪れ、憑いた犬神を祓う場合もあるそうです。

易者が教える犬神落としの方法!

次に易者が教える犬神憑きの落とし方を紹介したいと思います。

まず、その家の庭に弓を放つ弓場を作り、そこに犬神の絵を貼り付けます。しめ縄を張り、八脚の高机に大豆・食塩・米・昆布・野菜などの供物を置きます。

易者は、憑りついた犬神が体から出て行くように、木製の丸いもので犬神憑きの胸や腹、背中を摩ります。手足の先から出て行くように摩るのがポイントだそうです。

そうしているうちに、犬神憑きが身体の一部分に激痛が走ることを訴えます。そこに犬神は潜んでいるとされています。

易者は意識がもうろうとしている犬神憑きに話しかけます。

『おまえは何故この家に来たのだ!何故この人を苦しめるのだ!』

すると、犬神憑きは、

『恨みがあるから』

と口にします。

『早く去れ!離れろ。ここに居れば射殺すぞ』

易者が脅かすと、犬神憑きは、

『今、出る!今、出る!!』あるいは『この人を取り殺さないと出ない!!』

などと言い放ちます。

なかなか犬神が出ない場合は、庭に造った弓場で犬神の絵に向かって矢を射ります。矢が命中すると犬神憑きは苦しみ、その場に倒れてしまいます。これで犬神落としは完了します。

また、犬神筋の方からその家に出向き、

『おまえを迎えに来た。早く帰ろう』

と言って食べ物を携えてやって来るなどという例もあったそうです。

参考サイト:
オカルポ。
近代日本精神医療史研究会
主にオカルト時々手相鑑定
HatenaBlog

あわせて読みたい

今、一番読まれている記事