両目を失くした哀れな遭難者!!ライフセーバーが体験した悲しい怪談!?

遭難 海辺 ライフセーバー
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怪談
画像: Moody Fotografi on flickr

ライフセーバー恐怖の一夜

若い頃、ライフセーバーだったYさんの体験したお話です。

海で行方不明者がでると、夜遅くまで彼らライフセーバーは海に出て捜索にあたります。横一列に並びながら手をつなぎ、海の中を捜しました。

ある日、海に入った女性が行方不明となって捜索が始まりました。夜になっても見つからず、それから数日経っても発見されることはありませんでした。

そんな時、嵐が海岸に直撃するという予報が流れました。危険だと判断され、その日の捜索は早くに打ち切られました。すでに周囲は諦めムードになっていたそうです。

長時間の間、海に浸かった死体は、皮膚もブヨブヨになって最悪の状態となります。眼玉を魚が食べてしまうので、眼の無い死体が発見されることはよくあることでした。

ミ・ツ・ケ・タ

出典:Mattbredmond

ライフセーバーたちは、二人組になって順番に海辺にある小屋に寝泊まりしていました。小屋は古く、入口のドアノブも今にも取れそうでした。回転させて開閉する細長い窓は、二つのうち片方は壊れた状態で、窓枠が少し開いたまま閉まらないといった簡素なものでした。

その日の夜、Yさんは後輩と二人で小屋に泊まります。夜中にトイレに行きたくなりましたが、外は雨風が吹き荒らす激しい嵐で、何となく気味の悪い雰囲気が漂っていました。

Yさんは後輩を連れてトイレに行こうとしましたが、彼は起きません。困り果てた彼がふと周りを見渡すと、そこにはワカメやヒトデなどが窓辺に張り付いていました。

どうやら海の生き物が強風に煽られて地上に現れ、窓枠にへばり付いていたのです。何気なく、Yさんはそのヒトデをじっと見ていました。すると、そのヒトデは動いていました。

気持ちが悪いと思ったYさんでしたが、暗がりの中ではよく見えません。恐るおそる近づき、目を凝らします。次の瞬間、彼は愕然します。

それは人間の手の平だったのです。その手は閉まらずに開いている窓枠から部屋の中に入ろうとしていたのです。そして、窓の外をよく見ると、女性の顔がこっちを覗き込んでいたのに気づきます。

ワカメだと思っていたものは、女性の長い髪の毛でした。彼女は開いている窓の隙間から、自分の顔をねじ込もうとします。あまりの恐ろしさに動けないでいるYさんに、彼女は言葉にならない呻き声を出します。

暫くすると、窓からYさんを覗く女性の顔は消えてしまいました。しかし、次の瞬間、今度は入口の扉をドンドンと、激しく叩く音が聞こえてきました。ドアには鍵をかけていましたが、それも時間の問題で、朽ちたドアノブは頼りにならず、ドアを叩く力で鍵も外れそうになっていました。

Yさんはただただ恐ろしく、その場に立ち尽くすことしかできませんでした。

遂に、ドアは壊され、ゆっくりと扉が開きました。そこには、眼が繰りぬかれた女性のが立っていました。彼女はYさんに向かって一言つぶやきました。

「ミツケタ」

マグロがあがった!!

いつの間にかYさんは気絶していました。気が付いて起きたのは朝でした。

あれは夢だったのか、とYさんは思いました。そのです。海岸から知り合いのライフセーバーの大声が聞こえました。

「あがった!マグロがあがった!早く来い」

マグロとは『死体』という意味です。その死体を見てYさんは愕然とします。それは、昨夜見た女性そのものでした。長い髪に両目の無い顔が浜に打ち上げられたのです。

早く見つけて欲しかったのかと思うと、Yさんはため息をつきました。

参考サイト:
【洒落怖】ぞぞぞってする怖い話

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