熾烈を極めた『怪談王2019』決勝大会!!優勝はシンデレラエキスプレス渡辺裕薫!!

イベント 山口敏太郎 怪談王
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潜入取材
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出典:怪談王

実話怪談の語り部たちが、己の話術のみで競い合う怪談トーナメントバトル「怪談王2019」。主催:中日新聞社、統括プロデューサー:山口敏太郎(作家)、スーパーバイザー:竹内義和(作家)、事務局・統括ディレクター:、水野岳彦。

全国各地から予選を勝ち抜いた上位入賞者と、前年王者の三木大雲を加えた総勢8名の怪談師たちが、2019年8月24日(土)に名古屋の東建ホール・丸の内で開催された決勝大会で激突。2017年以来2度目のシンデレラエキスプレス渡辺裕薫が優勝に輝きました。

1人持ち時間10分のなかで、実話怪談を披露します。1対1のトーナメント形式で争われ、「構成力」「パフォーマンス」「間合い」「声色」「雰囲気」「リアリティー」「怖さ」を4名の審査員が判定します。

決勝大会に出場する怪談師は、大赤見展彦(ナナフシギ)/渡辺裕薫(シンデレラエキスプレス)/渋谷泰志/由乃夢朗/志月かなで/竹内義和/早瀬康広(都市ボーイズ)/三木大雲

審査員は、小中千昭(脚本家)/河野一二三(ゲームクリエイター)/小松史生子(金城学院大学文学部教授)/野水伊織(声優)

司会は、芳燈れい、山口敏太郎

一回戦

出典:怪談王

一回戦第一試合は、大赤見展彦さん(関東代表)と渡辺裕薫さん(関西代表)の対決。大赤見さんは芸歴20年、渡辺さんは芸歴30年、ベテラン同士の実力が、舞台の上で火花を散らしました。

先手の大赤見さんは、名字にまつわる話から、学生時代の写真撮影で起こった奇妙な出来事を語ります。最後まで謎を残したまま準決勝で続きを語ると宣言。対する渡辺裕薫さんは、東北のお坊さんが心霊体験した、エレベーターに現れる母子の悲哀を語りました。

第一試合は、渡辺さんに軍配が上がります。山口敏太郎さんいわく、「出し惜しみした人は足下をすくわれる」と言います。大赤見さんの話の続きは、またどこかで聞けるかもしれません。

第二試合は、渋谷泰志さん(関西代表)と由乃夢朗さん(北海道・東北代表)の対決。渋谷さんは、セキュリティシステム会社の代表を務め、由乃さんはイラストレーター・作家として活躍。異業種ながら怪談には造詣の深いお二人です。

先手の渋谷さんは、魂が宿った人形怪談で畳みかけます。人形にまつわる話は多くありますが、さらにもう一段階深みのある内容へと話を昇華。審査員の小松史生子さんからは、「明晰な口調で観客に届いたが、明晰すぎて怖さを削がれたかも」と評価。

後手の由乃さんは、自分の体験談として今も続く悪夢の話。彼いわく、この話を語ると再び世にも奇妙な出来事に遭遇するそうです。後日談から話は広がり、まだまだ話は続くでしょう。審査員から、エピソードを盛りすぎとの意見もありましたが、由乃さんが準決勝へと駒を進めます。

第三試合は、志月かなでさん(関東代表)と竹内義和さん(関西代表)の対決。志月さんは男女の情念と裏切りにまつわる怪談を披露。対決後、志月さんは「すべての予選から全力でやると決めていた」と満足そうに話していました。

対する竹内義和さんは、自分が一番怖いと思う少年時代のイタズラから出合った老婆の話を語りました。山口さんいわく、「ノスタルジックな日本の原風景を思わせる怪談」と評します。審査員の河野さんは、テクニックをテクニックと思わせない話術だと高く評価していました。

準決勝進出は、竹内義和さんに決まります。

第四試合は、早瀬康広さんと前回王者・三木大雲さんの対決。先手の早瀬さんはお得意の「人怖(ヒトコワ)」を披露。ある霊能者とその信者たちのおかしな言動を、リズミカルな話術で会場の空気を凍り付かせます。

対する三木和尚は、今回で賞レース引退を宣言。自分のスタイルでの怪談説法の活動に専念します。語った怪談は、新婚夫婦を襲ったしゃっくり男の話。

審査員の野水伊織さんは、2人の怪談について、「明確にハキハキと話が入ってくる。鬼気迫るものがあり、その場の臨場感がこちらにも伝わってくる」と語っていました。

ベテランの話術が功を奏したのか三木和尚が準決勝に進出します。

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