熾烈を極めた『怪談王2019』決勝大会!!優勝はシンデレラエキスプレス渡辺裕薫!!(2ページ目)

イベント 山口敏太郎 怪談王
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潜入取材
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準決勝

準決勝第一試合は、渡辺裕薫さんと由乃夢朗さんの対決。少年時代、近所の母子家庭にまつわる話。渡辺さんは偶然にも、母親の秘密を知ってしまいます。予測不能な話の展開が、より恐怖を加速させました。

後手の由乃さんは、バブル期のある夫婦を襲った呪いの話。夫の秘密が暴かれたとき、呪いよりも人間が怖いと思い知らされます。レベルの高い両者の話術は、恐怖だけではない満足感も与えてくれました。

審査員の河野一二三さんは、「渡辺さんの怪談は情景を詳しく話すことから観客を引き込み、一緒に探検しているようだ」と評価します。

渡辺裕薫(286点)、由乃夢朗(282点)。わずか4点差で渡辺さんの勝利。ハイレベルな戦いがこれから続きます。

第二試合は、竹内義和さんと三木大雲和尚の対決。

先手の竹内さんは、踏切事故にまつわる怪談を披露。死亡したはずの人間が、竹内さんの心に語り掛けるという怪談。対する三木和尚は、1年間だけの1人暮らしで起こった金縛りの話を披露。夢と現実の境界線が曖昧になる怪談。最後のオチまで観客をハラハラさせる話術はお見事。

審査員からも語りの名勝負と絶賛されます。竹内さんはハートフルな話から恐怖が滲み出ており、ビジュアル効果のある話と評価されます。三木和尚は、ミステリー要素が強く、少しオチが強かったようです。ただ、甲乙つけ難い名勝負だったことは確かでしょう。

竹内義和(322点)、三木大雲和尚(319点)。ベテラン同士の対決は、わずか3点差で竹内義和さんが勝利。

決勝戦

出典:怪談王

最終対決は、渡辺裕薫さんと竹内義和さん。まず先手の渡辺さんはレコード会社社員が20代の頃にビジネスホテルで体験した壁をよじ登る女の話を披露。リアルな実況語りには恐怖と悲哀が混ざり合い、観客は渡辺さんの語りに固唾を呑んでいました。

最後を飾る竹内さんの怪談は、同居する母が目撃したという幽霊談。竹内さんは対決後、「十分頑張った。自分の持ってる話をやり切った感がある」と満足そうな表情を浮かべていました。

2人の対決に、審査員は「渡辺さんはパフォーマンスに優れ、竹内さんは笑いと恐怖を紙一重で表現」と評します。

結果、渡辺裕薫(317点)、竹内義和(315点)。僅差で渡辺裕薫さんが勝利し優勝!

対決を終えて

渡辺さんは優勝インタビューで「苦しい戦いでしたが、一緒に語り合った同士は強かったですし、怖かったです。これからもまだまだ邁進していきます。ありがとうございました」と胸の内を語りました。

最後に、統括プロデューサーの山口敏太郎さんがコメント。

「怪談師は滅び去った文化です。それを70数年ぶりに復活させて、一つの文化として定着させていきたい」

怪談に対する誠意を語る山口さんに、舞台上の出演者、審査員、そして観客も怪談をこれからも見守っていきたいと思ったことでしょう。

怪談の素晴らしさ、楽しさ、怖さを伝える「怪談王」の挑戦は、これからも続きます。

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