鏡の中の女性は誰!?日刊Ranpoに投稿された世にも奇妙な実話怪談!!(2ページ目)

実話怪談
961 views
本当にあった怖い話
画像: Taymaz Valley on flickr

憑依された身体

出典:Hatena Blog

次の日から、彼女はなぜか落ち込むようになって何をするのにも気力がわかなかった。終いには死を意識するほど精神は弱っていった。どうすることもできない彼女は、ポジティブな思考を続けるように努めるしかなかった。

そして、変化は肉体にも表れた。体力や視力は著しく低下した。また食べる物も変わっていった。それまで嫌いだった抹茶アイスが無性に食べたくなったり、煮物が好きと感じてよく食べるようになった。

味覚までもがまったく別人のものとなった。おそらく、彼女に憑依した女性と同じ嗜好に変わってしまったのだろう。そして彼女の体力も同じように低下してしまった。

夢の中の母と娘

出典:Good Therapy

憑依されて身体や精神に異変が起きてから一週間が過ぎようとしたある夜のこと、彼女はおかしな夢を見た。その夢で彼女は、一人で全く知らないカフェに入り、店員に3名と告げてテーブル席に案内された。

抹茶パフェを注文して窓際の席に座ろうとしたとき、彼女は自分が細身の体系に変わっていること、買ったことのない紺色の花柄のワンピースを着てることに気づいた。それは年配の人が着るようなワンピースだった。

「お母さん!」

そう声がする方向に視線を向けると、彼女と同年代(20後半から30代前半)くらいの女性が3~5歳くらいの男の子を連れていて笑顔で彼女の席の向かい側に座った。彼女はこの女性と子供に面識はない。しかし、どこか懐かしい感じが込み上げてきた。

女性はアイスコーヒーを頼み、男の子はお子様のパフェを注文すると、彼女は男の子を隣りに座らせ手を握りながら、たわいもない世間話をした。すでにお互いを理解している様子で、楽しいひと時だった。

不思議なことにその女性は彼女を“お母さん”と呼んだ。もちろん、その女性の母親であるはずがないのだが、夢の中で彼女はすんなりとその言葉を受け入れた。

長いことカフェで話をしていると、急に女性は立ち上がって、

「じゃあ、お母さん、私そろそろ帰るね」

そう女性が言うと、

「わかった。元気でね」

と彼女も返した。

店を後にする女性とその子供の後ろ姿を見送ったところで、ハッ!と彼女は目覚める。夢から覚めた瞬間、彼女の目からは涙が流れていた。

そして、あることに思い至って慌てて鏡を見ると、彼女に憑りついていた年配の女性はいなくなっていた。その日から彼女の気分も晴れ、普通の日常が戻った。

幽霊は母親!


出典:Rakuten BLOG
おそらく、彼女に憑いていた霊は、夢の中で出会った女性の母親だろう。つまり、あの女性と子供は、亡くなった母親の娘と孫だったのだ。

そして夢の中とはいえ、娘と孫と会話できたことで、霊は成仏したと思われる。死んだ母親の霊は、夢の中で彼女に憑依して、娘と孫に最後の言葉を伝えたのだ。

それから、彼女があの交差点を通っても自転車の女性はもう現れることはなかった。あの霊は、彼女の霊能力の強さに惹かれて憑りついたのか、それとも娘だと勘違いして憑りついていたのか、今となっては分からないままである。

あわせて読みたい

今、一番読まれている記事